■３月１３日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

昨年８月に続き２度目の白羽の矢

　北海道コンサドーレ札幌は、札幌Ｕ－１８でプレーするＧＫ竹内琉真（１７）を１５日までにトップチーム登録（２種）することを決めた。ＧＫ４人のうち高木駿（３４）が左膝前十字靱帯断裂で長期離脱中なのに加え、開幕から２試合ゴールマウスを守った菅野孝憲（３９）が右手薬指のひびで前節を欠場。次節も欠場の見込みで、さらに負傷者が出た場合に備えて万全を期す。竹内の２種登録は昨年８月に続き２度目。１５日まで練習に参加し、登録が順調に進めば１６日の町田戦から出場可能となる。

練習参加し緊張の面持ち「雰囲気全然違う」

　１３日の練習から合流した竹内。少し緊張した面持ちでピッチに入ると、前節にＪ１デビューしたＵ－１８の先輩、阿波加俊太（２９）、中野小次郎（２５）とキーパー練習を行った。「雰囲気も全然違いますし、ユースでは少しやれているところが、トップでは全然通用しないな、と実感した。阿波加選手とか中野選手は、淡々とキーパートレーニングやっているんですけど、自分はまだ、ステップの後のキャッチングだったり、細かいところまでしっかりできてない。ユースの練習から意識高くやっていかないと、トップ昇格は全然できない、と改めて思いました」。

赤池ＧＫコーチ高評価「大柄だけどプロ並み俊敏性」

　１８６センチの長身。トップチームの赤池保幸ＧＫコーチ（４９）は「彼は非常にクレバーな選手。あれだけ大柄な選手なんですけど、プロ選手並みにスピードと俊敏性を持っている。去年も２種登録しているので、練習参加している中で、すごく成長している選手」と評価。春休み中はユースの活動と並行しながら、可能な範囲でトップチームの練習にも参加する予定だ。

チャンス生かし「トップ昇格をつかみ取りたい」

　高校ラストイヤーを迎える。「去年もキーパー陣が大変な時に呼ばれて、今年もそういう状況の中呼ばれた。ある意味自分からしたら少しラッキー。この機会にしっかり爪痕を残して、トップ昇格をつかみ取りたい」。突然巡ってきたチャンスを今後に生かすため、まずは３日間、ハイレベルな練習にくらいつき上層部にアピールする。