松本剛が自身の座右の銘をグラブに刻む広島の道産子ルーキーと初対戦 「頑張っていれば、いつか」
■オープン戦 広島6-1日本ハム(3月13日、エスコンフィールド北海道)
黒松内町出身の道産子左腕・滝田
日本ハムの松本剛外野手(30)が13日、エスコンフィールド北海道で行われた広島とのオープン戦に「2番・中堅」で先発出場。九回には自身に憧れる広島のドラフト3位ルーキー・滝田一希投手(22)と対戦し、四球を選んだ。
「名もない雑草にも陽は当たる」
日本ハムの選手会長と、黒松内町出身の道産子左腕。一見、接点のなさそうな2人だが、ある言葉でつながっている。八回からマウンドに上がった滝田のグラブには、松本剛の座右の銘『名もない雑草にも陽は当たる』が刺しゅうされている。
12日の初戦前に直接あいさつ
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3連戦の初戦12日には、滝田があいさつに訪れ、初対面を果たした。グラブに記された文字に松本剛は「そこはセンスがすごくいい」と照れ笑い。会話を交わし「エスコンで深夜のバイトしていたんでしょって聞いたら、していましたって。頑張ろうって」とエールを送った。
「投げっぷり、球自体がいい」
心待ちにしていた対戦は、九回無死一塁の場面で巡ってきた。フルカウントから四球を選んで出塁。「たまたま打席にも立てたので良かったかなと思います。まだ、ルーキーだし、緊張も特にエスコンであったと思いますけど、投げっぷりがいい。球自体もいいし、またシーズンで対戦できたらいいと思います」。
実はOB村田氏から教わった言葉
自身のXのプロフィール欄には、『名もない雑草にも陽は当たる』と載せている。実はこの言葉、球団職員でOBの村田和哉氏から教わったもの。ずっと胸に刻んで、2軍で長い下積み期間を過ごしてきた。2022年には首位打者のタイトルを獲得。苦節11年で、ついに大輪の花を咲かせた。
チームは違えどその思いは後輩へ
6月には敵地・マツダスタジアムで広島と交流戦がある。「また、対戦できるようにお互い頑張れたらなと思います。頑張っていれば、いつかいいことがあると思うので」。諦めずに努力を続ければ、いつかスポットライトが当たる―。チームは違えど先輩から後輩へ、その思いは受け継がれていく。