コンサドーレ
2024/03/14 20:40

札幌MF田中宏武が町田守備陣をサイドから切り裂く「個の力で打開することが自分の役割」

浦和戦で札幌での2年ぶりのリーグ戦出場を果たしたMF田中宏(中央)=撮影・工藤友揮

■3月14日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

チームの欠かせない存在に

 北海道コンサドーレ札幌MF田中宏武(24)が、約2年ぶりとなった札幌でのリーグ戦出場を足がかりに、チームにとって欠かせない存在となることを誓った。

前節浦和戦で札幌では2年ぶりリーグ戦出場

 待ちわびていた瞬間がついに訪れた。前節浦和戦の試合終盤、アップを行っていた田中宏がベンチへと呼ばれた。「常に準備はしていたので、チャンスをものにしようという気持ちでした」。後半32分にMF荒野拓馬主将(30)との交代でピッチイン。札幌では2022年5月25日のホーム柏戦以来、実に約2年ぶりとなるリーグ戦出場となったが、「気負うことなく、緊張することもなく、もうやってやるっていう気持ちだけでした」との言葉通り、右ウイングバックの位置に入ると積極的に攻撃参加し、田中宏が入る6分前に投入された3人の交代選手とともにチームを活性化させた。

後半40分 絶好のチャンスもゴールならず

 「チームの勝敗ももちろんですし、個人の部分でもアピールしないといけないと思っていました」と意気込んでいた中で、絶好のチャンスが巡ってきたのが後半40分。左サイドからのグラウンダーのクロスをDF馬場晴也(22)がつなぎ、ペナルティーエリア内のゴール正面で待ち構えていた田中宏が左足を振り抜いた。惜しくもゴール上へと外れてしまったが「決め切れれば最高でした」。この試合で最も得点の匂いを感じたシーンだったと言えるだろう。

「スタメン狙っていかないと。アピールする」

 惜しくも結果を出すことはかなわなかった。だが0-1で負けていて、のどから手が出るほど得点が欲しい場面で自身が切り札として投入されたことは、自信になった。「今までそういう場面で使われていないこともあって、あそこで起用してもらえたのは、自信になります。結果を残せれば最高でしたけど」。約2年ぶりのリーグ戦出場で躍動する姿を見せられたのは成果のひとつと言えるだろう。次節の町田戦(16日、札幌ドーム)でも途中出場は十分考えられるが、「スタメンを狙っていかなきゃいけない。練習からもっとアピールしていきたいです」と、田中宏自身はスタートから出場できる選手となることを目指し、さらなる成長を目指す。

試合前日の気合の現れは…

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