【一問一答】開幕投手内定の伊藤大海「半袖デビューを26歳でしました」収穫十分の5回2失点
■オープン戦 広島4-4日本ハム(3月14日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの開幕投手を務める伊藤大海投手(26)が14日、エスコンフィールド北海道で行われた広島とのオープン戦に先発し、5回6安打2失点で降板した。四回に適時打、五回にソロ本塁打を浴びたが、無四球の安定した内容。29日の開幕戦(ZOZOマリン)へ視界は良好だ。登板後の一問一答は以下の通り。
―投球を振り返って
「良いボールと悪いボールがはっきりしていると。フォアボール、デッドボールがなく、いいリズムでは投げられたので。打たれたところの反省すべきところがしっかり出ていたので、自分の中ではいい登板だったと思います」
―具体的に良かったボールは
「初回の真っすぐ、左バッターのインコースの使い方は良かった。フォークの落ちはあまり良くなかった。きょうはこういう傾向が出るな、というのは(伏見)寅威さんとも話しをして、いい感じで詰めることができたので、次回登板に向けてしっかりやっていきたいなと思います」
―きょうはどんなテーマで投げたか
「シーズン同様、ゼロにこだわって、というのは寅威さんと話したんですけど。その中でうまくいかないところもあったので、反省すべきところは反省して、いい調整にはなったと思うので、また上げていけたらなと思います」
―登板前、意図した通りにアウトを取りたいと話していたが
「三振を狙いにいって取れた部分と、菊池さんには三振を取りに行ったところでうまく打たれてしまった。その前のボールがどうだったのかとか、もう少し詰めていくべきところがありました。田村選手も、初球スライダーの後、簡単にストライクを取りにいってしまった部分があったので、そういうところの勝負勘というか、実戦の感覚はどんどん出していかないといけないかなと思います」
―開幕に向けて新たに試したことは
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「ランナー一塁のときのピッチングというか、間合いの使い方。きょうはけん制を多く投げようかなと考えていたので。それゆえに、走られたところもあったんですけど、いい勉強になったので次につなげたい」
―やりたいことはできた
「5回73球で、ここはどうかな、という不安要素があったので、そこをしっかり確認できた。次は開幕前最後の登板になると思うので、気を引き締めて、しっかり準備していきたいと思います」
―ここまでの手応えは
「体が元気なのが何より。ここから勝負勘だったり、技術うんぬんより、投げていく中での嗅覚というか、そういう部分をもっと出していけたらなと思います」
―相手は左打者が7人スタメンに
「田村選手のスライダーからの(2球目の)スプリットが甘く入ったのが、すごいもったいなかったなという印象。左バッターがレフト方向、逆方向を意識している感覚があったので、結果論になりますけど、ああいうところでスイーパーを胸元に使えると、ああいう(外の変化球を)ケアをできなくなるので、シーズンに向けてすごくいい反省というか、そういう感覚はあります」
―ホームランになったボールは、落ちが甘かったか
「うーん、簡単に2ストライクにしようかな、という感じがあって、そのまま打たれてしまいました」
―けん制を多くしたことで、走者に間合いを計られたか
「それもありますし、今年はクイックをすごく重点的にやってきたので、そのクイックとけん制のバリエーションとか、いろいろ試したくて、必要以上にけん制を僕から勝手にというか、自発的にやっていたので。逆に、もうないなとか、そういう感覚はあったかなと思うので、後で動画で確認して、クイックの予備動作がないかとか、いろいろなクセがないかは確認しなきゃなと思います」
―今までオープン戦を投げてきて、けん制にこだわることはあったか
「あまり。どちらかというとバッターにバッターに、という感覚があったのと、そこまでの余裕を持てていなかったので。今はオープン戦だからこういうことを多くできる。投げることだけじゃなく、ゲームをうまく支配するという意味では、そういうところを今、しっかりやりたいなというのはあります」
―きょうが開幕のつもりで投げると言っていた。感じたことは
「ランナーが出てからのピッチングや、ゼロにこだわりたいというのはもちろんあるので、そこはグッと(力が)入ってくるものはありました。そこで気持ちとボールとのギャップはまだありましたけど、気持ちがしっかり入った状態で、ランナーを絶対に返さないんだというのはもちろん必要だと思いますし、そこで投げきる力ももちろん必要だと思います。イニングを重ねるごとにそういう感覚がすごく出てきているので、あと1試合、オープン戦で投げて、開幕という意味ではすごくいいステップを踏めているかなと思います」
―緊張はないか
「そうですね。何かいい雰囲気でゲームに入り込めている感じはきょうすごくあったので、打たれているボールはもちろんありますけど、感覚としてはすごく、しっかりとバッターにもランナーにも注意できている状態のマウンドだったかなとは思います」
―フォークの落ちについては修正可能な課題か
「去年もその前の年もそういう日があったので。去年までは、きょうはそういう日だからちょっと割り切ろうか、というふうになっていたんですけど、詰められる部分ではあるので、しっかりゲームの中で、いろんな球種を使いながら修正していって、というのが理想だと思う。ゲームの中でしっかり立て直せるような、そんな準備をしていきたいなと思います」
―開幕まで残り2回の登板で73球、四死球なしはイメージ通りか
「フォアボールがないのはちょっとうれしかったですね。でも打たれるのはすごくもったいないことなので、しっかりコースを狙った中でそういう結果がついてくればいいと思う。ファーストストライクと、その次のボール。ファーストストライクを取れるのはもう当たり前として、その次のストライクの取り方、ファウルの取り方、いろんなところを詰めていかなきゃなと感じました」
―半袖で投げていたが
「きょう、人生で初めて半袖で試合をやっていました。少年野球から全部含めて。少年野球のときは、けがをするからという理由で半袖禁止だったんですよ。スライディングとかもするので、その教えはずっと『確かにな』と思いながらやっていたんですけど、『もうスライディングすることはないしな』と思って、はい」
―簡単に変えられるものか
「今年、自分の中のテーマで、今までの自分の常識を覆すというか、そんなのも気にしない方がいいなと思ったので、きょうはちょっと、寒かろうが暑かろうが絶対に半袖で行こうというのはずっと決めていたので。冷えたりするのかなと思ったんですけど、あまりそれもなかったので、これからちょっと半袖の登板が多くなるかもしれないですね」
―半袖もあったけど使っていなかったのか
「今年初めて半袖のアンダーシャツをオーダーして、せっかくなのでというところで
―半袖で何がプラスになったか
「今まで生地が1枚あるだけで安心感はあったんですけど、今年は結構トレーニングもして、逆にぺたぺたぺたぺたくっついて気持ち悪いなと思って、半袖デビューを26歳でしました」
―開幕戦はZOZOマリンのナイター。寒いかも
「長袖着ているかもしれないです(笑)」