■３月１５日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

―札幌に腰を据えて１週間トレーニングを行った。チームの雰囲気、選手の表情は監督の目にどのように映ったか
　久しぶりにここでしっかりトレーニングができたが、もちろん３試合で（勝ち点）１ポイントしか取れていない状況の中で、決して我々の状態が良いとは言えないだろう。
　ただ、そういう中で我々が常にやらなければいけないことは、やはりハードワークすることである。今週のトレーニングを通して選手たちはしっかりトレーニングを積んでくれたと思うし、明日のゲームでも自分たちのやるべきことをやって勝ち点を取らなければいけないと思っている。

―町田とは沖縄キャンプの練習試合でも対戦しているが、どのような印象を持っているか
　町田は非常に特殊なチームだ。非常に規律があり、堅い守備からカウンターを常に狙っているチーム。攻撃に関してはリスクを負わずに２トップ目がけてロングボールを蹴って、そして鋭い出足でセカンドボールを拾って、できるだけ手数をかけずに相手のゴールに迫ることを狙っているチームであり、そしてセットプレーも含めてやるべきことがはっきりしているチームであり、非常に規律のあるチームであると見ている。

―今日の練習では浦和戦から何人かメンバーを入れ替えていたが、対町田を意識してのものか

　ここ２年ぐらい、前日になるとケガ人が出たり病人が出たりする中で、なかなか当日になってみないと誰をスタートで使うか計算できないのがここ数年だ。今日も途中でトレーニングをやめて戻った選手もいたが、なかなか誰が明日スタートで使えるかが予測できない中で、いろいろなことを想定しながら私も考えてチームを編成しなければいけない状況だ。

―浦和戦後のピッチ上での円陣や今週練習前に２度行ったミーティングの中で、監督は選手たちにどのような声をかけたのか。また、それを踏まえて選手たちには明日どのように戦ってほしいと考えているか
　３試合で１ポイントというなかなか結果が出ていない中で、そういう状況になると選手たちも自信を無くしてしまいがちになるのがサッカーである。
　ただ浦和戦を振り返った時に、後半は特に自分たちのいい戦いができていた。浦和は今年なかなかスタートがうまくいっていないが、やはり（選手が）２チーム分いるくらい選手の質のあるチーム。あれだけの選手が揃っているチームに対して、あれだけの後半の戦いができたことは前向きに捉えていい部分だと思っている。修正すべき点、前向きな部分をしっかり整理した上で、次の試合につなげていかなければいけない、あるいは自信を持って自分たちのプレーをしていかなければいけないという話を選手たちに言った。