コンサドーレ
2024/03/15 19:30

出場停止明けの札幌DF中村桐耶が攻守両面でチームへの貢献誓う 「簡単にゴールを割らせず、どんどん攻撃的にいきたい」

町田戦で2試合ぶり先発出場が有力なDF中村=撮影・工藤友揮

■3月15日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

 北海道コンサドーレ札幌は16日の町田戦(札幌ドーム、午後2時キックオフ)に向け前日練習を実施。前日に続き練習前にミーティングを行った後、11対11やセットプレー練習などで最終調整を行った。第2節鳥栖戦で受けたレッドカードによる出場停止処分で前節の浦和戦を欠場したDF中村桐耶(23)は、町田戦で2試合ぶりの先発復帰が有力。ホーム開幕戦のピッチに立てなかった悔しさを、チーム初勝利の結果を示し晴らしてみせる。

「チームに迷惑をかけてしまった」

 「チームに迷惑をかけてしまったので、苦しい状況ではありますけど、しっかりチームに貢献していきたいです」。自身初となる開幕スタメンの座をつかみ、不動の左CBとしての地位を確立しようとしていた矢先に受けたレッドカード。反省を踏まえて決意を新たにし今週のトレーニングに臨んだ。

鳥栖戦で2枚のイエロー「これからの試合に生かす」

 鳥栖戦では前半19分に入れ替わられた相手FWを手で引き倒したことで1枚目のイエローカードを受け、後半11分にも抜け出しを図った相手FWを後ろから倒して2枚目のカードを受け退場を提示された。「自分の中では1枚目のイエローが不用意だったなというのと、2枚目も遅れて出たところでストップしていれば、ああいった状況にはならなかったので、自分の対応をもっと考えなければと思いましたし、チームの人も『もう少しこうだったな』と声掛けをしてくれているので、自分の中でそこをうやむやにはせずにこれからの試合に生かしていかなければと思います」。悔やんでも元には戻せないだけに、この経験を糧にしてさらなる成長へつなげていく。

浦和戦は自分のプレーをイメージしながらスタンド観戦

 出場停止処分を受けた浦和戦はスタンド観戦。3試合を終えて未だ無得点、未勝利と苦しむチームを俯瞰的に見て、その中でプレーする自分をイメージした。「3試合の中で決定的なチャンスは、去年に比べると総数が少ないかなと感じています。後ろのつなぎのところがなかなか安定しなかったり、前に(ボールが)入っても攻撃の枚数が足りなかったりは見ていて感じたので、そこでいかに僕のところで枚数を増やせるかとか、上がっていけるかというのを見ていて考えました」。

相手守備をかき乱せばチャンス「僕と晴也はできる」

 今節の対戦相手・町田とは沖縄キャンプ中の1月28日に練習試合を実施。相手の強固な守備の前に攻撃陣が沈黙し0-2で敗れたが、左CBとしてプレーした中村は攻撃面で持ち味を発揮して何度も前線に顔を出し、惜しいミドルシュートも放った。「真ん中を固めて、サイドは逆サイドを捨てて(ボールが)出てから対応してスライドするのを徹底してました。あれぐらい出ている選手全員が共通認識でやってくるチームはなかなか崩すのは難しいと思うので、2列目、3列目からどんどん出て行ってかき乱すぐらいのことをすればチャンスをつくれると思っている。僕と(馬場)晴也はそれができる選手だと思っているので、どんどんトライしていきたいです」。練習試合でつかんだ攻略のイメージを札幌ドームのピッチ上で示してみせる。

先制点の行方が勝負のカギ

 町田は3試合を終えて2勝1分でJ1リーグ2位タイ。失点もわずか1と初挑戦のトップリーグでも守備が通用することを示しているだけに、先制点の行方が勝負のカギを握る。「先制点を取られてしまうと相手もがっちり固めてきてしまうので、簡単にゴールを割らせないことと、ここ3試合なかなかチャンスの数は多くないので、どんどん攻撃的にいきたいですね」。苦い経験を乗り越えた中村が堅守で札幌ゴールにカギを掛け、積極的な攻撃参加で町田ゴールをこじ開け、札幌に待望の今季初勝利を舞い込ませる。

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