【プレーバック】J1第4節 札幌1-2町田(3月16日、札幌ドーム)
高卒ルーキーMF原がチーム今季初得点となるプロ初ゴール
北海道コンサドーレ札幌はホームで町田ゼルビアと対戦し、1-2で敗れた。前半から互いにプレー強度の高い一進一退の攻防を演じたが、今季初めてJ1で戦いながらここまで2勝1分けと負け無しで勢いに乗る町田に押し込まれる展開は多くなった。
開始1分、いきなり自陣右サイドのロングスローからピンチを迎えたが、2戦連続先発起用となったGK阿波加俊太(29)がゴール前の攻防を体を張ってセーブ。29分にはクロスのこぼれ球を相手FWオセフンにフリーでシュートを打たれたが、ここも阿波加が前に出て防ぐ。38分には相手右サイドを抜け出されて打たれたMF平河の左足シュートを、同じU-23日本代表のDF馬場晴也(22)がスライディングでブロック。間一髪のところでピンチを免れ、前半を何とか0-0で折り返した。
しかし、後半に入ったても展開は変わらなかった。8分には平河の右サイド突破からクロスを上げられ、折り返しを町田FW藤尾に胸トラップからの左足ボレーで決められ失点。町田は4試合連続の先制となるなど、J1の舞台でもその強さを証明した。21分には相手の右CKから町田DFチャンミンギュがヘッドで流し、そのボールをファーサイドでフリーとなっていたDFドレシェヴィッチ(27)が強烈ヘッド。阿波加も反応して触りはしたが、ゴール左上に押し込まれた。
札幌は反撃するべく、同12分にゲームメーカーのMF小林祐希(31)、22分にドリブラーの高卒ルーキーMF原康介(18)、34分には大卒ルーキーMF田中克幸(22)と長谷川竜也(30)を同時に投入し、攻勢を強めた。
すると39分、相手のペナルティーエリアやや右外でクリアを拾った馬場がエリア内の原に縦パス。原は角度のないところから迷うことなく右足で振り抜いた。相手のタックルやGKにも触られたが思い切りよく蹴り込んだボールは勢いよく相手ゴールに突き刺さった。開幕3戦連続無得点だった札幌だが、試合終盤で高卒ルーキーが今季初ゴールをもたらした。
後半ロスタイムは8分。1点返したことで勢いに乗った札幌は、敵陣まで押し込みながら追加点を奪おうと食らいついていったが、町田の堅い守備ブロックをこじ開けることはできず。同6分のCKには阿波加も上がって攻撃に加わったが、最後まで2点目は奪えなかった。
札幌はホーム2連戦を勝利できず、これで3連敗の1分3敗。ゴールこそ奪えたものの、厳しい2024シーズンの船出となった。勝利した町田は暫定首位に浮上し、札幌は2012年の最終節以来となる最下位に沈んだ。
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■プロ3年目でJ1初スタメン出場のMF田中宏
「途中から(出場)の方が展開がオープンになっていて、自分のやりやすいような状況でボール受けられることが多い。スタートで出ることで、自分が得意じゃないプレーに関与することがすごい多かったので、そこの難しさはやっぱりありました。でもそれができるようにならないと今後、スタートでは厳しい。もっと成長しなきゃいけない」
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