《町田戦後》クロスの予測ができていなかった。全力で戦った結果を受け止めて前を見てほしい
■J1第4節 札幌1-2町田(3月16日、札幌ドーム)
―試合を振り返って
今日のゲームに敗れたことを残念に悔しく思っている。ホームで戦う我々にとっては、シーズン初勝利をつかみたい、そういう試合であったからだ。
試合に関しては想定していた通りの試合になったと思う。前半に関してはお互いチャンスの数も多くなく、互いにボール際で激しくぶつかり合う非常にハードなゲームだった。
後半に入ってクロスからの折り返しを決められて先に失点してしまうという、我々にとっては望まない展開になってしまった。クロスに対する対応の仕方が良くなかった。そしてその後、セットプレーからヘディングで当てたボールがもう一度ヘディングで相手に当たってそのまま決まるという失点になり、比較的後半の早い時間帯で0-2でリードを許してしまうという自分たちにとっては非常に難しいゲーム展開になってしまった。
リードされる展開でフレッシュな選手を入れて攻撃を活性化した中で、いくつかチャンスがつくれたと思う。それは田中克幸、あるいは原、あるいは(長谷川)竜也、そういった選手たちが入っていく中でチャンスの数も増えていった。1得点できたが、それ以外にも得点になってもおかしくないシーンを何回かつくれていたと思うが、残念ながら決めることができずに敗れてしまった。
今のチームというのは、ケガ人が相変わらず多い非常に厳しい状況にある。キャンプ中に離脱していた選手が試合に出られる状況ではあるものの、なかなか本来のフィットした状態にはまだ戻っていない中で戦っている。チームの中心となる選手たちが、もっとコンディションを上げて、ゲームの中でチームを引っ張るプレーをしなければいけないだろうと思っている。
FWも今は1枚しかいない中で、交代をしてより相手に対して脅威を与えるような策を打つことはなかなか難しいのがこのチームの現状だ。代表の試合で(次節まで)リーグが中断する中で、少しでもそうした選手たちがフィットすること、あるいはケガ人が戻ってくることがチームにとっては非常に重要になってくると思うし、その期間にしっかりとトレーニングをしながら、次の試合、今後の試合に向けて立て直していかなければいけない。
まだまだ試合の数は十分残っているので、決して下を向く必要は無いと思うし、慌てる必要も無いと思っている。選手たちは今日も自分たちのできることを全力で戦ってくれたと思うし、決して選手たちのプレーを非難することはできない。全力で戦った結果が今日の結果だということ、それをしっかりと受け止めた上で、前を見て次に向かってほしい。
我々の攻撃の形の一つとして、サイドで1対1をつくり出す中で、相手を剥がしていくのが戦い方の狙いではあるが、なかなか今そういった部分ができていないのが現状だ。そこも含めて、もう一度チームとしてしっかりと狙いというものを考えていかなければいけない。
―今日は原がチームの今季初ゴールを決めたが、あと一歩という点をどのように分析しているか