《SHINJOの信条》努力は一生、本番は1回、チャンスは一瞬
■オープン戦 巨人1ー5日本ハム(3月16日、エスコンフィールド北海道)
―(自ら口を開き)
「努力は一生、本番は1回、チャンスは一瞬。この一瞬のね、チャンスを若林くんはちょっとものにできなかったですね。いい打球が飛んで来て、あそこでいいプレーをして、気合が入りすぎて。そこもね、もう自分次第なんで。プロの世界は厳しいという。ちょっと足を痛めてね」
―けがは(一回に四球で出塁した後の)走塁の時か
「…でしょうね。セカンドに行って、ちょっと(左太)ももを押さえていたから。確認したら、やっぱり痛めていて」
―太ももの、どこあたりか
「(左太ももの)裏かな(試合後に札幌市内の病院へ)。で、代わった石井くんが打つというね。ああいうところ、石井くんはしっかり結果を出してくれてね」―(自ら口を開き)
「加藤(貴)くんに関しては言うことないでしょう。こういう勝ち方、最高ですね。初回、二回に点を取って、守り勝つという。なんとか先発ピッチャーが六回(まで投げて)。後ろがだいぶ厚くなっているので、これで勝てる野球ができたら、すごい乗っていけそうな雰囲気がつくれていくと思います」
―金村は中継ぎで3試合目。しっかり順応できている
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「もう全然、全然(心配ない)。安定感ばっちりあるし。ここで、例えば3対1で勝っていたとしますね。七回、八回で投げて、その後どういう疲れが出るのかというところもね、確認していかないといけない。これはちょっといろいろね、ピッチングコーチと本人と相談しながら。きょうの球数が15球。これは、やってみないと分からないですけど、やっていって、成功して、金村くんがここで(チャンスを)ものにすれば、オフはパラダイスになると思うしね。これはちょっとやってみないと分からないですね。今まで素晴らしいピッチャーとかは、こういう(リリーフ転向の)経験をしてきた中で、また先発に戻って大投手になっている。そういうところは、つくり上げていきたいとは思いますけど」
―松本剛が2番でいい働きをしている
「相手ピッチャーにもよりますけどね。今のところは、松本くんが2番で、この(打線が)線になる軸にはなっています」
―マルティネスも、ずっと良い形で打っている
「もうもうもうね、なんかポイントが近いのかなという感じには見えるけど、しっかり打ち返してくれるのでね。調子はね、開幕に向けて上がってきていて。そこで、僕の使い方になりますよね。いいとこで、ちょっとベンチ下げてというところは。関東は寒いですか? 大丈夫ですか? 暖かい。じゃあ不安はないですね」
―レイエスはオープン戦で初めて長打。状態をどう見るか
「2打席目に、もうなんか入り込んでいたから、ちょっとマスクを下げて笑ってと言ったら、 ニコ~っと笑って、その次の打席に打ってくれた。ちょっとね、結果が出ていなかったら、入り込むとやっぱり不安にはなると思うので。あの1本で、不安は解消されて、あしたからどうなるかというところを見たい」
―スティーブンソンを下位打線で起用した
「左ピッチャーのね、変化球に対しての対応力が。まあまあ、まだね、そんなに(日本の投手と)対戦していないし、慣れていけばどうなるのかなと。対応はしてくると思うので。それより、万波くんがね、満塁で1本出てくれたことにホッとしていますけど」
―監督としても、心配なところはあったか
「うん、もちろん、もちろん。いや本人が一番ね、すっきりしない部分があって。ちょうどね、絶好の場面、満塁で打って、これから楽に(打席に)立てるんじゃないですか。あんまりね、ホームラン狙わなくていいんですよ。もう強い打球を心がけて、タイミングをしっかり取ってバチンと打てば、センターにね。センター、センターに打てば、ちょっとアウトコースに行ったら、普通に右に引っ張れる打球を打ってくれるようになるし。だから『ホームラン、ホームラン、万波』はやめてほしいんですよ(笑)。耳に入ってくるから」
―万波は今までタイミングが取れていなかったか
「タイミングというか、どっちつかずだったということですかね。真っすぐを狙って、変化球をちょっと頭に入れながらだと、真っすぐに差し込まれる。だから真っすぐを打ちにいって、止まって変化球に対応(する方がいい)。しかも、甘いところに手を出していく。振らないと分からないので。変化球がラインから外れたら、止まる。去年できていたので。侍の時に、ちょっと心配になっていたんです。右手が離れて、 白鳥の湖みたいな(笑)。あー(悪い癖が)出てきた、出てきたと思って。(それが)また直ったので(安心した)」
―きょう、浅間がいなかったが
「けがしています。けが。ちょっと手首の調子が良くなかったみたいで。2軍です。若林くんも浅間くんも。このへんなんですよ」
―浅間は調子が良かっただけにもったいない
「そこなんですよ。これ、良い調子の時に…。これは本人でないと分からないですけどね。本人が一番、悔しいんじゃないですか」
―長引きそうか
「いや、ちょっと分からない」
―右手首か
「右ですね。投げる方にも負担がかかってくるので。なんで俺は、毎年こうなんだろうって。仕方ない、それは。もう他の選手は、よしチャンスが回ってくる、と思わないとね」
―松本剛の死球は大丈夫そうか
「大丈夫でしょう。もう結構、何回か当たっているから。もう頼むよって。勘弁してくれよという状態じゃないですか」