ビッグボス・メンタルを身につける！ 沖縄・国頭で行われている日本ハムの秋季キャンプは、きょう１３日から最終クールに突入する。伸び盛りの若武者・野村佑希内野手（２１）が、新庄剛志監督（４９）のような鋼のメンタル習得へ意欲を見せた。今季は「（精神面の）弱さをすごく感じた」と振り返る。攻守での失敗を引きずることなく、逆にパワーに変えられれば、さらなる成長につながるはず。パフォーマンスに関しても前向きに捉える野村に注目だ。

　新庄監督のカリスマ性を感じるには、たった３日間でも十分すぎるほどだった。「すごいオーラがある。かっこいいですね。どこにいても分かる」と野村は感銘を受けたようだ。
　今季、高卒３年目ながら９９試合に出場し、打率.２６７、７本塁打、３７打点の成績を残した。一方で得点圏打率は.２１４、守備でも１６失策を犯すなど、弱点は明確に見えている。連日受けている特守などでの技術面の向上と並行して、精神面を鍛えていく。
　今季は失敗を引きずることが多かった。「なかなか切り替えがうまくいかなかったり、落ちたメンタルを取り戻せないまま、試合に臨んでしまっていた」。守備でのミスが打撃に影響を及ぼしたり、緊張からチャンスを逸してしまう場面があった。
　最高のお手本がすぐそばにいる。ビッグボス・新庄監督だ。野村は「メンタル面に関しては、スペシャリストだと思います。試合の中での気持ちの持ち方であったり、どう自分に自信を持つかなどを聞いて、自分の力にしていければいい」と今後は質問攻めにするつもりだ。
　否定する意見すらも飲み込んでしまうビッグボス。まさに理想だ。「アンチ的なコメントに対しても活力にして、楽しんでやっている感じがする。そういうメンタルの強い人間になりたいと思っていた。聞けるチャンスがくるので、自分を変えていけるように頑張りたい」と鼻息は荒い。
　派手なパフォーマンスを要求されたとしても問題ない。「やれと言われて抵抗はない。メンタル的に強くなるなら、ドンドンやっていきたい」。札幌ドームの天井から登場させられる可能性もある？！　「監督も一緒に降りるんじゃないですか？　後ろをついていきたい」と前向きだ。
　競争は横一線。「最大限の力を発揮する準備をして、最大限のアピールができればいい」。持ち味の打撃力に加え、何事にも動じないメンタルを絶対に身につける。野村が不動のポジションを確保するため、ビッグボスの下で鍛え抜く。

ビッグボスから刺激？　大海　動画配信再開も

　〝ユーチューバー〟大海が、リスタートするかもしれない。鎌ケ谷の秋季練習に参加している伊藤が、動画サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ」での配信再開を検討していることを明かした。
　ＳＮＳをフル活用する新庄新監督の影響もあり、ファンサービスの大切さを再確認。「球団と相談してからですが、来年からもう一回始めようかなと思う」と意欲を見せた。伊藤は苫駒大時代にＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを開設し、練習法やボールの握り方などを紹介。プロ入り後、球団から継続許可が出ていたが封印していた。
　指揮官の同チャンネルや、頻繁に更新されるツイッター、インスタグラムは欠かさずチェック。伊藤自身も「オフで野球から離れるファンが多くなる」と、ＳＮＳの投稿頻度を上げている。
　「とりあえずインスタライブはやろうかな」と伊藤。ビッグボスはもちろん、日本ハムのエースを目指す右腕の発信力にも注目だ。