松本剛が複数安打で好調キープ 登場曲に込めた大好きな先輩と後輩へのサプライズメッセージ
■オープン戦 巨人1ー5日本ハム(3月16日、エスコンフィールド北海道)
得点を呼び込む2安打 死球には「たぶん大丈夫です」
日本ハムの松本剛外野手(30)が16日、巨人とのオープン戦(エスコンフィールド北海道)に「2番・中堅」で先発出場。一回、二回と連続安打でチャンスメークし、得点を呼び込んだ。
七回には左ハムストリングスの付け根に死球を受け、途中交代したが「たぶん大丈夫です」と軽症を強調した。
兄貴分の登場曲を使用
巨人との2連戦の初戦。2つのサプライズを敢行した。打席に入る際の登場曲に、大好きな先輩と後輩への思いを込めた。第1打席から3打席目までは、Van Halenの「Jump」。元チームメートで兄貴分と慕う巨人・矢野謙次打撃コーチが、現役時代に使用していたナンバーをチョイスした。
「喜んでくれたので良かったです」
「ファイターズにいたのはみんな分かっていますし、ファイターズの矢野謙次さんも記憶にあると思うけれど、ジャイアンツの矢野謙次さんのイメージが強いと思う。その時の登場曲を流してみました」。これには三塁側ベンチにいた同コーチも大喜び。「きょう限定ですけど。喜んでくれたので良かったです」と一安心した。
続いて七回には後輩への〝はなむけ〟
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粋な計らいは、まだ続く。先頭で迎えた七回の第4打席は、巨人へトレード移籍した郡の登場曲をバックに打席に入った。帝京高の後輩とは、オフに沖縄・伊江島で合同自主トレを行う仲。公私ともに親交が深かった弟分へ〝はなむけの歌〟を贈った。
試合前には熱いエール 「思い切りいけよ」
「良かったでしょ。エスコンで流れることはもうない。なので、気付いてくれたらなと思って、サードを見たら喜んでいた」とニッコリ。試合前練習中に、郡があいさつに訪れた際には「一緒にやってきてどういう選手か分かっているので、とにかく途中からだと思うけれど、中途半端にはいくなよと、思い切りの良さが売りなので、思い切りいけよと言いました」とエールを送ったという。
OP戦の打率は驚異の.500 開幕へ照準ピタリ
ここまでオープン戦は6試合に出場して、打率.500(16打数8安打)と好調をキープ。「(春季)キャンプで(伊藤)大海のライブBPに立ったくらいから、見え方が良くなってきている。結果を残してやると決めているので、こだわりたいなと思います」。ここ最近は2番での起用が続いており、「何番がいいとか特別ない。やりづらさはないです」と頼もしい。
シーズン開幕まで残り2週間を切った。優しくてカッコいい選手会長が、その熱いハートをたぎらせ、チームを引っ張る。