コンサドーレ
2024/03/16 22:50

札幌が4123日ぶりJ1最下位へ転落…FW鈴木武蔵「最初から僕らの攻撃的サッカーができないと」

悔しそうな表情で引き揚げるMF荒野主将(左)ら札幌イレブン=撮影・松本奈央

■J1第4節 札幌1-2町田(3月16日、札幌ドーム)

開幕4戦勝ちなしの1分3敗

 この日の敗戦で開幕から4戦勝利無しとなった北海道コンサドーレ札幌が、2012年12月1日以来4123日となるJ1最下位へと転落した。2点ビハインドの後半39分には高卒ルーキーのMF原康介(18)が今季のチーム初得点となるプロ初ゴールを決めたが、反撃及ばず痛恨の3連敗。勝利した町田がJ1初挑戦ながら暫定首位に浮上した一方、札幌は最下位に落ちるなど、互いの明暗が大きく分かれる一戦になった。MF荒野拓馬主将(30)はこの現状に「残念です」と言葉少なに心境を吐露した。

ボール持ちつつも相手を崩せず

 長いキャンプを終えてようやくホームタウンに腰を据えられるようになった効果もあってか、前半の札幌は出足鋭くセカンドボールを奪取し、ボールを保持するシーンを多く生み出す。だがこの試合の開始時に未だノーゴールという悩める攻撃陣は、ボールを持ちつつも、昨年まで繰り広げたような小刻みなパス交換での相手守備陣を崩すシーンをなかなかつくり出せない。

後半、攻めあぐねるMF荒野(中央)とFW鈴木(右)

 

一つ一つの判断の躊躇

 前節に続き2試合連続で1トップとして先発したFW鈴木武蔵(30)が「勝ちが無いし、苦しい戦いが続いている中で、思い切って前に出られないとか、思い切って(DFライン)背後へのパスを出せないとか、そういった1個1個の選択肢の躊躇だったり、そういうのがある」と攻撃陣の心情を代弁するように、前半のシュートはFW菅大輝(25)のミドルシュート2本のみに終わり、相手ゴールを脅かす場面はほぼ皆無だった。

後半8分、21分に失点

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