冬季スポーツ
【スノボ全日本選手権】女子HP道産子14歳・工藤璃星がトップクラスと初対決で手応え
■全日本スキー選手権スノーボード競技ハーフパイプ種目(3月17日、さっぽろばんけいスキー場)
昨年女王の札幌出身・工藤璃星(14、チームホクトスポーツ)が3位で2年連続の表彰台に上がった。16日の予選を突破した6人が決勝に進出。工藤は1本目にただひとり80点台をマークして首位に立ったが、難易度を上げて挑んだ2本目以降に得点を伸ばすことができず、2022年北京五輪代表の小野光希(20)と同学年ライバル・清水さら(14)に逆転を許した。来季からW杯と世界選手権出場が解禁。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への戦いに本格的に挑戦する。また男子では2連覇を狙った札幌出身の山田琉聖(17、クルーズ)が2位に入った。
ラスト3本目で逆転狙うも、及ばず3位
慣れ親しんだ地元のパイプ。連覇を達成できず、レース直後に思わず涙がこぼれ落ちた。1本目の構成では「フロントサイド900」から「バックサイド540」とつなぎ、後半は連続で720をそろえたが、2本目以降は前半2度のエアーで連続「900」に挑戦。着地が乱れたが「フロント(サイド)900は、今までで一番と言えるぐらい良かった。悔しいのが一番ですけど、目標はもっと上。この失敗とか挑戦が、もっと上につながれば」。敗戦を糧に、さらに強くなって帰ってくる。
初優勝した昨年はトップ組が不在
初優勝した昨年は国内トップクラスは海外遠征のために欠場。今年1月に韓国で行われたユース五輪で金メダルを獲得したが、シニア勢と戦うは今回が初。いまの実力がどこまで通用するかを知る、絶好の機会だった。「トップ選手と戦って、自分の足りないところもすごく見えた。練習のモチベーションにつながったので、初めて戦えたことは、すごく良かった」。収穫の2日間だった。