北山亘基 制球難解消で開幕ローテ入り前進 「体一つ、コンディション一つでかなり大きく変わってくる」
■オープン戦 巨人5ー1日本ハム(3月17日、エスコンフィールド北海道)
課題克服で再アピールに成功! 3番手登板で4回1失点
日本ハムの北山亘基投手(24)が17日、エスコンフィールド北海道で行われた巨人戦に3番手で登板し、4回を1失点にまとめた。前回登板した8日のDeNA戦は4回5四球と制球に苦しむも、細かな調整を経て課題を克服。開幕ローテーション争いへ踏みとどまった。
持ち味のストレートでグイグイ 自己最速に迫る156キロ計測
うなりを上げる直球が捕手のミットに突き刺さった。四回にマウンドへ上がると泉口、松原をオール直球で連続三振。威力十分のストレートは、自己最速にあと1キロと迫る156キロを計測した。
4イニング目に突入した七回に自らの暴投も絡み1点を失ったが、終始安定したピッチングを展開し首脳陣に好印象を植え付けた。
自身も納得の球威「いけるところまで真っすぐで」
登板直後から出力全開だった。直球への確かな手応えを感じ取ると、先頭打者から12球連続でストレートを選択。「ボール自体もすごく良かった。(捕手の)田宮もその場で、真っすぐで押せるんじゃないか?って判断だったと思う。とりあえず、いけるところまで真っすぐでいってみようという感じでした」と迫力満点の投球を振り返った。
自滅登板から中8日 取り戻した本来の姿
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課題と正面から向き合い、乗り越えた。前回登板は5四球を与えて3失点。上ずるボールを制御しきれず、自滅気味に登板を終えた。中8日の調整期間はコーチやトレーナーと話し合いを重ね、制球難につながる要素を徹底的に洗い出した。
「僕の場合は体一つ、コンディション一つでかなり大きく変わってくる。目いっぱい体を使って投げるタイプなので、どこかが過剰に収縮したり固まると、他の動作まで影響が出る。(原因を)探って、修正して、きょうは低めに強いボールが行ったので良かったかな」
際立つ好投 建山投手コーチ「素晴らしい内容」
先発のバーヘイゲンが2回4失点と苦しむ一方で、リズム良くイニングを重ねた北山のパフォーマンスは光った。
投球を見守った建山投手コーチは「本当にうまく修正してくれた。どっちが本当の北山なのか、というところですよね。きょうは目を見張るようなピッチング、素晴らしい内容でした」と賛辞の言葉を並べた。
滑り込めるか残り1枠 激しい開幕ローテ争い
開幕ローテは5枠。すでに伊藤、加藤貴、上原、山崎福の4投手が内定しているため、残る椅子はたった1つだ。北山は残り5試合となった開幕前のオープン戦に登板する予定はなく、他投手の結果次第で今後の行く末が決まる。
建山コーチは「決まっている投手は4人いて、最後の1枠は最後の週を見て決めます」と説明した。20日のヤクルト戦(神宮)は、有力候補の一人である根本が登板予定。調子と力量をギリギリまで見極めて、最善の一手を導き出す。