ファイターズ
《ハム番24時》3月18日
真剣勝負の場は、時として予期せぬアクシデントが発生する。17日の巨人戦では、盗塁阻止のため二塁ベースのカバーへ入った水野の左膝に、走者のスパイクが直撃した。スロー映像でユニホームが裂けるシーンを見て肝を冷やしたが、その後も元気にプレー。フル出場を果たしたことに、本人も周囲も強い安堵感を覚えた。
一夜明けた18日の練習日に、痛みは残っていないか尋ねてみた。水野はおもむろにユニホームの裾を上げ「全然大丈夫ですよ。擦り傷ぐらいのものです」と赤くなった傷跡を見せ、屈託なく笑った。記者の視点では、十分すぎるほど痛そうに見える。タフネスさも、プロ野球選手に必要な資質なのだろう。
左膝の上部には、前日に負傷したものよりも、さらに大きな傷跡が残っている。「中学の時に1年生大会で〝殺人スライディング〟をくらって、膝がパックリ開くようなケガをしたことがあるんですよ。そのときは(皮膚を)縫うのが嫌で、治るのに2~3カ月かかりました」と青春時代の出来事を思い返し、苦笑いした。
当時はお風呂に入るたび、患部をビニールテープで何重巻きにもするなど、大変な苦労をしたという。アスリートは体が資本。大事に至るケガがないよう、心から願っています。