【センバツ】別海 影山&千田の二遊間コンビが堅守に導く 低反発バット対策も万全
二遊間コンビを中心とした粘りの守備で難敵に挑む
聖地での〝堅守イメトレ〟完了―。別海は18日、第96回選抜高校野球大会の開会式に参加した後、大阪府内で20日の創志学園(岡山)戦に向けての全体練習を行った。練習前には開幕戦となった八戸学院光星(青森)-関東第一(東京)を外野左翼席で観戦し、今春から導入された低反発バットによる打球の感覚をインプット。影山航大遊撃手(3年)と千田涼太二塁手(3年)の二遊間コンビを中心とした粘りの守備で、難敵に食らいつく。
土のグラウンドの感触をしっかり確認
甲子園のグラウンドを攻略することで勝機を生む。昨秋の釧根支部予選、そして全道大会はいずれも人工芝の戦いだったため、土のグラウンドでの公式戦は久しぶりとなる。2月の鹿児島合宿や今月から解禁となった対外試合などで土の感触をしっかり確認。そして、13日は甲子園練習で聖地の黒土を味わった。
キャッチボールからコンビ、コミュニケーションを密に
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内野の要である影山は「跳ねない感じなんですけど、自分が予想していたより打球が来る。フライもだいぶ伸びる」とのイメージを抱いた。二遊間コンビを組む千田は「内野が広くて、捕りやすいグラウンド。当日は雨の予報なので、下もぬかるむと思うんですけど、そういうのに対応していければ」。別海の守備陣を支える2人は、キャッチボールの時はもちろん、合宿で2人部屋になった際もコンビを組む。千田は「常に一緒にいるようにしています。(影山は)自分がやりやすいように動いてくれている」とコミュニケーションを密に取りながら、連携を深めてきた。
低反発バットの詰まった打球の処理を警戒
さらに今春からは低反発バットが導入された。打球は飛ばなくなり、さらに金属音の響きも鈍くなった。導入当初はそのギャップのある打球音にも苦戦。影山は「前の打球の処理が重要になってくると感じてます」と話したように、低反発バットによる詰まった打球を想定し、内野手はボテボテのゴロを処理するノックを繰り返している。また、影山は「内野と外野の間のフライが多い。そこのミスが流れを持っていかれると思うので、気を付けてやっていきます」とテキサスヒットを警戒する。千田も「外野への声掛けを甲子園が決まってから意識してやってます」と入念な準備で対応するつもりだ。守備の安定がなければ勝率は下がる。お互いを知り尽くした二遊間が、守備から好リズムを生み出していく。