【センバツ】別海エース堺暖貴 甲子園のマウンド「楽しみ」 20日創志学園戦で〝下克上〟だ
2015年松山東以来の21世紀枠出場校勝利へ
いざ、甲子園のマウンドへ―。別海が創志学園(岡山)との1回戦を翌日に控えた19日、大阪府内で投内連携などの守備練習に時間を費やし試合前最後の練習を行った。エースの堺暖貴(はるき)投手(3年)も万全に仕上がっており、「楽しみな気持ち」と聖地のマウンドに立つことを心待ちにしている。島影隆啓監督(41)は「堺を中心に、他のピッチャー陣の金澤、篠原も状態を上げてきている」と太鼓判を押した。21世紀枠のチームが一般選考のチームに勝利したのは2015年の松山東(愛媛)が最後だ。マネジャー3人を含む部員19人で9年ぶりの〝下克上〟を目指す。
島影監督「四死球やエラーがなければ勝機が出てくる」
開始時は気温5度と冷え込んだ中での練習となったが、北国育ちの別海ナインは寒さを感じさせず元気いっぱいに汗を流した。いよいよ甲子園での戦いに挑む。午前中は多くの時間を守備練習に割いた。島影監督は「やっぱり守らないと失点につながる。四死球やエラーがなければ勝機が出てくると思っています」と入念な準備を重ねた。
エース堺が手応え「球威上がった」
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昨秋の全道大会3試合で失策はわずか「1」。その粘り強い守備の中心はエースの堺だ。右横手からコースを突く投球が持ち味となる。創志学園の1桁背番号には左打者が6人揃うが、堺は「右でも左でも気にしたことがない」と意に介さない。「打たせて取ることが中心になる」と投球プランを思い描いた。この冬は体重移動や体の使い方を見直しフォーム改良に取り組んだ。「球威も上がったと思うし、強化してきた部分が練習試合で成果としてあったと思う」と手応えもつかんでいる。
「21世紀枠でもやれるところを見せたい」
前日18日は八戸学院光星(青森)-関東第一(東京)の開幕戦を観戦。右腕は「球場の雰囲気もつかめた。あそこで自分のピッチングができるようなイメージもあった」と頼もしい。さらに同じ21世紀枠として出場した田辺(和歌山)が強豪の星陵(石川)に2-4と敗れたが、終盤まで競い合う好ゲームを演じたことも大きな刺激となっている。「21世紀枠はあんまり勝てていない。自分たちが勝って、21世紀枠でもやれるんだというところを見せたい」と鼻息は荒い。20日の午前9時、別海ナインの戦いの幕が上がる。