松本剛「打っているイメージがある」 得意の神宮球場でオープン戦初アーチ
■オープン戦 日本ハム4-0ヤクルト(3月19日、神宮球場)
8試合出場で打率.455
日本ハムの松本剛外野手(30)が19日、神宮球場で行われたヤクルトとのオープン戦に「2番・中堅」で出場し、左翼席へオープン戦1号を放った。ここまでオープン戦8試合に出場し、打率.455と驚異的な成績をマーク。2022年の首位打者が、持ち前の巧打で打線をけん引している。
狙い球絞り、うまくさばけた
得意の舞台で、この日も輝いた。先取点を奪った三回。なお2死二塁のチャンスで「狙い球をしっかり絞って、うまくさばけました」と、小沢の速球を捉えた。打球は左翼席最前部に着弾。会心の一打を振り返り「神宮と相性が良いです」と、コメントした。
高校時代や22年交流戦も大暴れ
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過去にも神宮球場で、快音を響かせてきた。高校3年夏の東東京大会決勝では、ゲームを決定づける2ランを放ち、帝京高校を甲子園出場に導いた。プロ入り後も、青春時代に慣れ親しんだ聖地で躍動。2022年の交流戦では3試合で13打数8安打、2本塁打と大暴れし「ヒットを打っているイメージがある」と、より強い好印象を抱いていた。
走攻守で欠かせない存在
シーズン開幕が迫る中で、好調をキープする松本剛の存在は頼もしい。バットだけでなく、オープン戦で3盗塁をマークしている脚力や安定感の光る守備も、逆襲を期するチームに欠かせない能力だ。
5試合連続で「2番・中堅」
首脳陣から寄せられる信頼は起用法に表れる。開幕オーダーの構想を練る新庄監督は、直近のオープン戦で松本剛を5試合連続「2番・中堅」に据えている。走攻守に秀でた才能を発揮する背番号7が、今季もチームの中心として君臨する。
開幕戦まで残り10日
今季を占う開幕戦まで、残るは10日。好調ぶりが際立つ選手会長は「(状態は)悪くないと思います」と、冷静に状況を受け止める。チーム浮沈の鍵を握る男は、目の前の結果に一喜一憂することなく、勝負の時を待っている。