開幕ローテーション争いが、佳境を迎えている。開幕戦から順に伊藤、加藤貴、上原、山崎は決定。残る１枠を、新庄監督は「根本くん、北山くん、バーヘイゲン、鈴木くんの争い」と明言している。キーマンは、２０日のヤクルト戦（神宮）に先発予定の根本だ。

　２０歳の道産子左腕は、前回１３日の広島戦に先発し、４回３失点。それでも４三振を奪い「ホームランは打たれましたけど、そこまで悪い感じではなかった」と一定の手応えをつかんだ。この試合後、指揮官は「次、（根本の登板は）神宮かな。それを見てから。彼のピッチング次第で、意外と変わってくる」と、決断を先送りした。

　〝運命の一戦〟に臨む根本は、「（神宮は）初めての球場なので、早く慣れて、あとは自分のピッチングができればいいかなと思います。大事な試合になると思うので、全力でやるだけです」と意気込んでいた。プレッシャーのかかるマウンドで、若きエース候補がどんな投球を見せるのか、注目したい。