札幌DF髙尾瑠&FW出間思努が完全合流 神戸戦からの復帰目指す
■3月20日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
16日の町田戦(1●2)後に3日間のオフを設けた北海道コンサドーレ札幌はトレーニングを再開。30日の神戸戦(ノエスタ)に向けて、インターバル走やパス練習などを行って調整した。ケガのため戦線を離脱していたDF髙尾瑠(27)とFW出間思努(18)がこの日から全体練習に完全合流した。
高尾は左足の腸脛靱帯炎から復帰
今季のリーグ戦4試合を終え未勝利と苦しむ札幌に、頼もしい2人が戻ってきた。まずは髙尾だ。右CBの主力候補として期待を受けて今季札幌に加入したが、沖縄キャンプ序盤で左足の腸脛靱帯炎を発症。2月8日に一度全体練習に合流したものの、再び同じ箇所を痛め、熊本キャンプ初日から別メニュー調整が続いていた。
熊本でのトレーニング最終週から全体練習に部分合流すると、徐々に参加するメニューを増やし、ついに20日から2カ月ぶりとなる完全合流を果たした。新天地で迎えた新シーズンで大きく出遅れ、髙尾自身もチームに貢献できなかった日々を「本当に悔しいです」と振り返る。まだシーズン序盤ということもあり、ここからの巻き返しに期待がかかる。「勝てていないので(チーム状況は)あまり良くないですけど、ポジティブな面もあるので、それを続けていけたら、と思います」。
23日予定の練習試合で札幌加入後初実戦
順調に行けば、23日に実施予定の練習試合で札幌加入後初の実戦を迎える。「キャンプでも全然実戦をやっていないので、試合勘やコンディションを上げていきたいです」。公式戦への復帰戦として視野に入れている神戸戦で今季初出場するべく、まずは練習試合で結果を出したいところだ。
出間は右ハムストリングの肉離れ回復
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そしてアカデミー育ちのストライカー・出間も全体練習に戻ってきた。沖縄キャンプでは今季初実戦となった1月20日のFCセリオーレ戦で大量4得点をマークすると、続く同24日の川崎戦でも強豪相手にゴールをゲット。ルーキーながらFW陣のレギュラー争いに食い込むことが期待されたが、その川崎戦の最中に右ハムストリングの肉離れを発症。悔しい戦線離脱となった。
1カ月以上に及ぶ別メニュー調整を経て、髙尾と同じく熊本キャンプ最終週から全体練習に部分合流し、満を持して完全合流。「怖さは多少あるんですけど、今日合流できてよかったです」と笑顔を見せた。
ライバル原の初ゴールに複雑な胸中
出間の離脱中、同じ高卒ルーキーのMF原康介(18)がJリーグデビューを果たし、町田戦ではプロ初得点となるJリーグ初ゴールをマークした。ひと足先にJリーグの舞台で結果を出されて「うれしいですけど、半面悔しいです。でもまだ(原は)1点なので(笑)」と、プライベートでも仲が良い同期の活躍を喜ぶ一方で、負けじとライバル心を燃やしている。
町田戦までの札幌FW陣は、主に左サイドで起用されているFW菅大輝(25)を除く4人中FW鈴木武蔵(30)以外プレーできないという苦境に陥ったが、逆に出間にとっては出場機会を得る大きなチャンスとも言える。神戸戦からの戦線復帰を目指す道産子FWは試合で見せたいプレーを問われると「ゴールですね」とキッパリ。昨年の天皇杯でチームを勝利に貢献する2得点をマークし、大器の片鱗を見せた背番号40が、いよいよJリーグのピッチへと足を踏み入れる。