4回4失点の道産子左腕・根本悠楓 開幕ローテ当確ランプ灯せず「ああいう投球をしていたら…」
■オープン戦 日本ハム2-8ヤクルト(3月20日、神宮球場)
ヤクルト戦に先発も不発
ラストアピールは、不発に終わった。日本ハムの根本悠楓投手(20)が20日、神宮球場で行われたヤクルトとのオープン戦に先発し、4回4失点(自責3)と苦しんだ。目標とする開幕ローテーション入りに当確ランプを灯すことはできず、ピッチングの修正を自らに課した。
悪条件に制球定まらず
プレーボール直前に雨が降り出し、強風が吹き付けた。悪条件のマウンドは、道産子左腕を味方してくれなかった。立ち上がりから引っかけたり、うわずったりとストレートの制球が定まらず、ボールが先行。カウントを稼ごうと甘く入った1球を、ことごとく痛打された。
真っ直ぐをもう少し修正できれば
「初回の入りから、ちょっと良くない感じでした。二、三回と修正できれば良かったけど、ずっと真っすぐの抜けがあった。そこをもう少し修正できれば、違った結果になったんじゃないかと思います」
スライダーに活路を求めるも
軸となる直球が乱れては、投球の組み立ては難しい。立て直しを図った左腕は生命線のスライダーに活路を求め、多投した。ただ、1つの球種で抑えられるほど、プロの世界は甘くない。
弱気になる部分
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「ストライクが入らないから、弱気になる部分があった。真っすぐをコーナー、コースに投げられるようにならないと。何回かは抑えられても、何試合もやるとなったら今の感じだと、こうやってきつくなる。調子が良い日はある程度いけるけど、もう少し真っすぐに関して修正したい」
開幕ローテあと1枠を北山と争う
開幕ローテーションは伊藤、加藤貴、上原、山崎の4人が内定済み。残る1枠を北山と根本が争う状況だ。北山は17日の巨人戦で4回1失点の快投を披露しており、オープン戦ラスト登板の明暗はハッキリ分かれた。
強い意気込みとは裏腹に、結果は厳しいものになった。4回4失点の根本は「ああいう投球をしてたら、開幕ローテはちょっと難しいんじゃないかなと、きょうの結果で感じています」と、現実を受け止めた。
建山投手コーチは明言避ける
だが、チャンスが完全に失われたわけではない。建山投手コーチは開幕ローテについて「今日の内容を踏まえて、しっかりそこのスポット(5戦目)を任せられるか、もうちょっと考えたい。監督もどう感じているのか、話し合いながらやっていきます。北山も根本も1軍(のオープン戦)で登板することはない。相手打線との絡みもありますし、我々がどう考えるかだけです」と明言を避けた。
上位進出への期待高まるシーズン。首脳陣はギリギリまで、最善の一手を探り続ける。