プロ野球
ロッテ育成1位田中 支配下獲得で母校・旭実へ恩返しだ
旭川で仮契約「役に立つもの買ってあげたい」
ロッテから育成1位指名を受けた旭実高の田中楓基投手(3年)が12日、旭川市内のホテルで支度金300万円、年俸230万円(いずれも推定)で仮契約を結んだ。早期の支配下契約をつかみ取り、母校への恩返しを誓った。
旭実高の屋外ブルペンには屋根がなく、雨天時は練習場所の確保に苦労した。「屋根があったらすごく便利だと思っていた。役に立つものを買ってあげられる選手になりたい」と目標を掲げた。
ユニホームに袖を通すと、ロッテの球場アナウンスを務める谷保恵美さん(55)の声を録音した「ピッチャー、田中楓基」のコールが会見場で流された。同じ北海道出身でもある“先輩”からのサプライズに「いつか場内アナウンスがかかるような選手になりたい」と、1軍のマウンドに立つ日を夢見ていた。
(島山知房)