福田俊 打球直撃の右膝は万全「痛みは何もない」 3年ぶり開幕1軍へラストアピール
■オープン戦 DeNA1ー0日本ハム(3月23日、エスコンフィールド北海道)
注目ルーキーにタイムリー献上も復活の13球
日本ハムの福田俊投手(27)が23日、エスコンフィールド北海道で行われたDeNAとのオープン戦に2番手で登板。ドラ1ルーキーの度会に適時打を浴びながらも、1イニングを全うした。
前回登板の20日・ヤクルト戦(神宮)では、右膝に打球が直撃。緊急降板を余儀なくされたが、3年ぶりの開幕1軍メンバー入りへ万全をアピールした。
さらなる飛躍へ反省しきり 悔やんだ先頭への四球
アクシデントから中2日。マウンド上で躍動し、周囲の不安を払拭した。打者5人に対して13球を投じ被安打、与四球は1つずつ。好打者・佐野を内野ゴロに仕留めるなど、課題と収穫を同時に得る投球だった。
「きょうは先頭の四球に尽きますね。ボールは良い感じで投げられているけど、ストライクが入らなかった。左のインコースに投げておきたかったのでサインに首を振ったけど、決めきれなかった。それでカウントを悪くして四球を出してしまいました」
近づくペナントレース開幕 手放せない貴重な登板機会
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無事に投げられたことは、何よりの安心材料だ。20日のヤクルト戦では、鋭い打球を右膝上部に受け、途中交代。試合後はしっかりした足取りで球場を後にし「当たったのは皿の上。ツイてました。大丈夫です」と無事を強調していた。
その言葉通り、経過は良好で「痛みは何もないし、違和感なく投げられた。気持ちで治しました」。アイシングや電気治療などを施すことで、開幕前の貴重な登板機会を手放さなかった。
目指すは開幕ダッシュ 負のルーティンから脱却だ
毎年、開幕に照準を合わせながらも2022、23年シーズンは初登板が6月までずれ込んだ。本意ではないスロースタートの要因は「制球面です」と自覚している。
「去年もオープン戦期間に(状態が)落ちることがあった。そういうルーティンになってしまっているので、良くない波をどうにかしたい」と試行錯誤しながら調整を続けている。
プロ6年目の27歳 今季の目標は50試合登板
昨季は29試合連続無失点の球団タイ記録をマークするなど、飛躍の1年となった。貴重な左の中継ぎとして期待される〝無失点男〟は、オフに掲げた50試合登板を見据えて、スタートダッシュの重要性を強調する。
「(開幕1軍を)キャンプから目指してきた。しっかり先頭打者の初球から、自分のイメージとボールがアジャストできるようにしたい」。目標達成へ、一心不乱に腕を振る。