ファイターズ
2024/03/23 21:45

田中瑛斗が2軍戦で5回0封 新球スイーパーで毎回8奪三振 助言を受けたのは…

8奪三振で5回無失点の快投を見せた田中瑛=撮影・近藤裕介

■イースタン・リーグ2回戦 巨人0ー1日本ハム(3月23日、鎌ケ谷スタジアム)

巨人打線を手玉 圧巻のマウンドさばき

 まるで別人のような進化を遂げ、面白いように三振の山を築いた。

 日本ハムの田中瑛斗投手(24)が先発で5回を投げて2安打無失点、毎回の8奪三振と躍動。最速150キロの直球に2種類のスライダー、得意のシュートなどを織り交ぜて巨人打線を翻弄し、2軍戦ながら今季初勝利を挙げた。

相性抜群の新コンビ ルーキー進藤を高評価

 初めてバッテリーを組んだルーキーの進藤と、事前に入念な打ち合わせをしてマウンドに上がった。

 「僕の投げたい配球の割合、攻めの理想型をまず伝えて、その日の調子もあるので、崩れた時は良い球をチョイスしてくれと伝えて。しっかり理解してくれて、初めて組んだ感じはしなかったですね」。息をぴったり合わせ、テンポ良くイニングを重ねていった。

内容充実の60球 軸はシュートとスライダー

 ストライク先行の危なげないピッチングで、三塁すら踏ませない圧巻の内容。ヒーローにも選ばれた右腕は「きょうは良かったです。シュートとスライダーを軸に、うまく良いところに投げられたかな」と笑顔を見せた。

 そして「進藤が、僕が思い描いている球をチョイスしてくれたり、変化が大きい球の時には、構えを工夫してくれたりして、すごい投げやすかったです。きょうはシュートがすごい曲がっていたので、そういうことも早く察知してくれていた。あとは配球のジェスチャーがすごい分かりやすかったです」と相棒をたたえた。

進化を期す2024年シーズン 奪三振がポイント

 昨季は多彩な球種をバランス良く投じて打者に的を絞らせず、ゴロアウトを量産するスタイルだった。

 一方で「やっぱり僕は三振が少ないので、そこが課題でもあった。三振はノーリスクでアウトが取れる一つの方法なので、そこをなるべく増やしたい」と、空振りが取れるボールの必要性も感じていた。

新たな武器を携えて迎えるプロ7年目

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