23日に札幌加入後初実戦を果たしたDF髙尾瑠 長所アピールで神戸戦出場へ弾み「早く試合に出られるように」
■3月24日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前日23日に練習試合を行った北海道コンサドーレ札幌は、ボール回しなど軽めのトレーニングで調整した。その練習試合の3本目で札幌加入後初の実戦を果たしたDF髙尾瑠(27)がプレーぶりを振り返った。
札大との練習試合3本目に出場
左足の腸脛靱帯炎に長く悩まされシーズン序盤での出遅れを余儀なくされた髙尾だったが、23日に行われた札幌大との練習試合の3本目に出場し30分間にわたってプレー。初実戦の翌日となったこの日も故障箇所に反動を感じることなく、時折笑顔を見せながらチームメートと共にトレーニングに励んだ。
「(試合勘は)落ちていない」
久しぶりの実戦。「(ゲーム体力が)やっぱりちょっと落ちているなと思いましたけど、ここから上げていけばいいかな」と言うようにまだ万全とはいかないが、「(試合勘は)落ちていないというか、別に変な感じはしなかったです」と、戸惑うことなく試合に入ることができた。
攻守両面でチームを活性化させる働きぶり
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その言葉どおり、練習試合ではブランクをほぼ感じさせない見事なプレーぶりを見せた。「前へ行くのがストロングポイント」と自身のプレースタイルを評するように、ディフェンスラインから右サイドの高い位置まで何度も駆け上がり、周囲の選手との連係からチャンスを生み出した。とてもこの試合が札幌での初実戦とは思えないほど、攻守両面でチームを活性化させる働きぶりを見せた。
2年連続の獲得オファーの甲斐あり
髙尾を獲得するため、札幌は昨季、今季と2年連続でオファーを出していた甲斐あって今季から加入。強いラブコールの理由が理解できるほど、札幌の攻撃的サッカーに適した人材であることを、この1試合だけでチーム首脳陣に印象づかせた。
U-23代表の馬場と右CB争い
25日のオフを挟んで、週明けからいよいよ30日のアウェー神戸戦(ノエスタ)に向けた本格的なトレーニングがスタートする。「自分的にもこの1週間がすごく大事な1週間になると思うので、しっかりコンディションを上げて早く試合に出られるように頑張ります」。札幌の右CBはここまでの4戦全てでU-23日本代表DF馬場晴也(22)が先発出場中だが、背番号2の復活によって一気にスタメン争いが激化する。