《SHINJOの信条》選手を信じて爆発してもらう、そういう年にしたい
■オープン戦 DeNA3ー2日本ハム(3月24日、エスコンフィールド北海道)
―マルティネスが2ラン
「キャンプからずーっと、彼は調子が良くて。もう、キャンプの途中からマルティネスで、4番いこうと決めていたので。このままあと4日間、千葉に行くまで調整してもらって。いい感じを持続してもらいたいなと思います」
―オープン戦の打点王に
「まあ、ここからゼロになるので、また。一からということで」
―上原が四回途中で降板
「(DeNAは)リーグも違いますしね。上原くんはずっーと順調にきていて、きょうぐらい打たれていいかなと思っていて。修正点が見つかったので全然、心配していないです。あと、フォアボール。あれはちょっとカツを入れておきます。フォアボールはダメ。しかもピッチャーに」
―満塁で登板した生田目が狙い通りのゲッツー
「彼は回またぎで。満塁の場面で行ってもらって抑えて、次の回というのは、ピッチャーにとって難しいと思うんですよね。あそこで、しっかりビシビシと抑えてリズムをこっちに持ってきてくれたら最高なんですけど。まあ、あのへんは実戦でどんどん投げてもらって自分でつかむ、ということをやってもらえたらいいですね」
―六回以降は中継ぎが無失点
「きのうの試合でも1点。あそこで打つ方がなんとか塁に出て、同点に追い付いて逆転という形が取れたら最高なんですけどね。そのへんはもう、八木打撃コーチといろんな勉強をしながら、逆転にもっていけるようにやっていきます」
―1カ月のオープン戦が終了
「この2年間、僕のできる範囲のことは全部やってきて。選手にもね、いろんなとんでもない采配を要求して、こなしてくれて、それが身に付いたと思うので。今年は全て、選手を信じて爆発してもらう、そういう年にしたいです」
―収穫と課題は
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「課題ですか。内野手のエラーは減ってきたんですけど、ピッチャーのエラーがちょっと多いので。そのへんは建山コーチに伝えているんですけど、やっぱり守り勝つ野球をしたいので、練習をシーズン中でもしてもらいながら、エラーを減らしていく、というところをやっていきます」
―収穫は
「収穫は、けが人がそんなに出ていない、というところですね」
―チームに対して、これまでと違った印象を持っているか
「この1、2年間はいろんな選手に経験させたので、一人一人、自信が付いてきたと思う。あとは今年、それをどう発揮できるか。そこに期待します」
―就任3年目。決意は
「今年スタートの今年勝負、という気持ちで。成績が良くなかったら全て僕の責任なので、そういう気持ちで戦っていきます」
―オーダーはきょうのメンバーがベースか
「こういう感じになります」
―キャッチャーも含めて
「はい。(開幕戦で)ガラッと変わっていたりしてね(笑)。あれ、言っていること違うやんと。まあ、それは本番が始まってから見ていてください」
―七回のチャンス。田宮をそのまま打席に立たせた
「彼はいい選手になると思う。ああいう打席に多く立たせて。経験させることが一番なんですよ。その経験をどんどんどんどん今年1年はさせて。このパ・リーグでも1、2、3を争うキャッチャーにさせていこうと思っています」
―盗塁を2度、刺した
「肩も強いし、ミート力もあるし、足も速いし、本当に楽しみな選手の一人です」
―(自ら口を開き)
「レイエスもね、だんだん上がってきたでしょ。結果は出ていないけど、打席の内容がいいので。何かをきっかけに、彼の持ち味である長打力というのも(発揮してくれたら)。『あれ? こんなんで入るんだ』という一発、一本がほしいですね。しかも右方向に。それをつかんでくれたら、何本打つのやら、というところで楽しみですね」
―キャンプでは右方向に本塁打も出ていた
「右方向を意識しすぎて、ヘッドがちょっと下がり気味じゃないかなと思っていたんですけど。あとはタイミングがちょっと遅いところを、八木さんがレイエスに言って。最初は足を上げていなかったんですけど、今はちょっと右足に(体重が)乗って、そこから良くなってきた」
―日米でストライクゾーンも違う。見極めはどうか
「いやいやいや、この何十試合かでは、まだ分からんすよ。やっぱり向こうで何十年もプレーしてきている選手がいきなり、それを把握しろと言っても難しいので。振っていきながらですね。ボールを打ちにいって、止まって、これはボールかと。ボールを振って経験していかないと。特にインコースのボールに対しては、今までストライクじゃなかったボールがストライクと言われ始めると、今度はそっちを意識しすぎて外を振ってしまう。このパターンが一番良くないので。でも、一番は真っすぐ。速い真っすぐをバチンと捉え始めていけば、相手の攻め方も変わってくると思うので。まずは速い真っすぐで攻められるんじゃないかな、というところはありますね」
―きょうは野村が3安打。少し結果が出ていなかったが、どう見ていたか
「いやいや、ずっと悪くないですよ。ああいうヒットがね、乗っていけるんですよ。追い込まれてから、ちょっと詰まり気味で。最後にセンター前に抜けて行って。追い込まれても、詰まりながら持っていけるというのは、次の日に乗っていけるヒットになると思う。レイエスもポテンヒットからでしょ、良くなったのは。バッターってそういうものなんですよ。ただ、ホームランがパンパンパンパンと出ている後が怖いんすよね、逆に。だからグワチョ(マルティネス)、ちょっと怖いな。大丈夫? あれ(きょうのホームラン)も真芯じゃないと思うんですよね」
―万波が2安打。状態をどう見るか
「なんか、気持ち悪い空振りはしますけど、一応、結果が出ているので、まあいいんじゃないですかね」
―キャンプ前にレギュラーを確約した中で、調整してきた
「調整させてきていましたね。彼だけはちょっと違ったじゃないですか、使い方というか。それは自分で学びなさい、というところ。それが成長だと思うので、俺は。自分で管理して、自分でこの調整に対して、つかむというか。自分で考えさせないといけないタイプの一人。個人個人によって言い方も違いますし、毎日のようにこの2年間は勉強してきて。それが一番大事だと思うんですよね。プロ野球選手は野球がうまいので、メンタル面。ピッチャーにしても。それはもう一生じゃないですか。ユニホームを着ている間は、一生の課題というか。人間性を見極める采配ですね」
―オープン戦期間中、やりたかったことは全部できたか
「うん、できました。はい。あ、ダブルスチールはできなかったね。そういうケースがなかったんですよ。やろうと思っても一塁ランナーがレイエスとかね、サードランナーがマルティネスとか。できなかったので、ここぞという時にね。まあ勝手に向こうが考えますって(笑)。あれだけしてきたんだから、この2年間ね」
―2軍でリハビリ中の選手が1軍に戻るための見極めポイントは
「打席の雰囲気。雰囲気と打球の内容と、あとはベース間のタイム走。けがをしていない時と同じタイムだったら、もう問題ない、ということ」
―万全にならないと1軍に上げない
「そうですね、はい」