北山亘基 開幕5戦目に先発 2軍戦5回2失点で試運転完了
■イースタン・リーグ3回戦 巨人6ー7日本ハム(3月24日、鎌ケ谷スタジアム)
「4・3」楽天戦に先発 すでに新庄監督が明言
日本ハムの北山亘基投手(24)が2軍巨人戦に先発して5回を2失点にまとめ、開幕前最後の登板を終えた。すでに、開幕5戦目の4月3日楽天戦(エスコンフィールド)に先発することが決定済みだ。
本番前ラスト登板で収穫 「形になった部分も多かった」
6安打を浴びながらも8三振を奪い、試運転を完了させた右腕は「変化球の面で試したいことがあって、それは結構、形になった部分も多かった。そこは最後の登板の中で1つ、収穫があったかなと思います。内容も、可もなく不可もなくという感じ。やりたいことは意識してできたので、すごく良かったですし、まだまだ気を引き締めて、何も油断できるような内容ではないので、より仕上げて、洗練させて(シーズンに)入っていけたらなという気持ちです」と10日後の本番を見据えた。
有言実行の最終イニング わずか7球でシャットアウト
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二、四回に1点ずつを失うも、ラストイニングとなった五回は圧巻だった。「四回の時点で球数がだいぶかさんでいたので(捕手の清水)優心さんと話をして、『次の回(五回)、10球以内で終わりましょう』と、課題を自分でつくった」と、自身にノルマを課して臨み、宣言通りの7球で3者凡退に封じた。
納得の3者凡退 「前向きに捉えていけるんじゃないかな」
「その前の回は変化球主体になって、必要以上に球数を増やしてしまったので、もうちょっとシンプルにいこうと。五回は球数も少なく修正できたので、イニング間の修正、対打者の中での修正は、少しずつ自分の中で良くなっている。前向きに捉えていけるんじゃないかなと思います」と好感触をつかんだ。
着実に歩みを進めるエースへの道
今季の目標は「日本ハムのエースになること」に決めている。開幕ローテ入りは、その第一歩だ。「自分の中で、そこ(開幕ローテ)は当然だと、思い込んででもやるようにしていました。まだまだ自分のレベルに納得はしていないですし、ぶっちぎりで開幕ローテをつかんだわけじゃないので、自分に厳しくしていかないとなという気持ちはあるんですけど、とりあえず分岐点というか、重要なポイントをクリアできたのは、良かったなと思います。より一層、これを機にもっともっと高めていけるようにやっていきたいなと思っています」と力を込めた。
勝負はここから。スタートダッシュを決め、北山亘基の名を全国にとどろかせてみせる。