北海道コンサドーレ札幌のＦＷミラン・トゥチッチ（２５）が、来日初得点へ意欲を燃やした。今夏に加入して８試合に出場も、ここまで無得点。残る３試合でゴールネットを揺らし、来季の飛躍へつなげる。

残り３試合「来年に向かって頑張っている」

　虎視眈々とチャンスをうかがっている。残り３試合での来日初得点を目指すトゥチッチは「ストライカーなのでゴールを取らなければいけない。チームのチャンスをつくるのも大切だが、自分も点を決められるように」と気合を入れた。この日は主力組と連係を確認。初雪を待つ札幌・宮の沢で精力的に汗を流し「スロベニアと同じくらいの寒さ。全く問題ないね」と、白い歯を見せた。
　８月に加入し、ここまで８試合に出場。得点こそ奪えていないが、来日から約２カ月でミシャサッカーを体に叩き込んだ。将来性を買われ、札幌入りしたストライカーは「来年に向かって頑張っている。このサッカーをさらにうまくできるよう頑張りたい」。残り試合で存在感を示し、定位置獲得を目指す来季への布石を打つ。
　強力な援軍も加わる。妻のイナさん（２２）が既に来日。１４日に隔離期間を終える予定だ。「日々の生活で妻のサポートがあれば、全然違う」とトゥチッチ。出場機会をつかみ、愛妻の前でネットを揺らす。（石栗賢）