スティーブンソン 独自の練習法で最終調整「遅いボールを打てるように。そういう意識でやってました」
■全体練習(3月25日、エスコンフィールド北海道)
俊足巧打の新助っ人 シーズン開幕へ万全調整
日本ハムのアンドリュー・スティーブンソン外野手(29)が25日、エスコンフィールド北海道で行われた全体練習に参加。ライブBPで山崎福也投手(31)から安打性の打球を放つなど、好調ぶりをアピールした。
俊足を生かしたチャンスメークが期待される助っ人は、来日1年目のシーズンへ向けて順調に調整を進めている。
左腕の山崎から快音 オープン戦打率は.286
鋭い打球が二遊間を突破した。ホーム開幕戦の先発を務める山崎と3度対戦し、2打席目に快音を響かせた。オープン戦打率.286の成績を収めた背番号6は「もう始まることが楽しみ。オープン戦で打席に多く立たせてもらえたけど、シーズンが始まったら、いろいろ変わったりすると思う。そこらへんを考えながらやっていきます」と笑顔で話した。
勝ち取った信頼 持ち味発揮で恩返しだ
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キャンプ期間の実戦から着実に結果を積み重ね、首脳陣の信頼を勝ち取った。オープン戦終盤は主に1番打者を務めるなど、開幕スタメンの座を手中に収めようとしている。
「今、新庄監督が僕のことを使ってくださっている。1、2番どこのスポットでもいけるように準備している。試合に出たら得点に絡む走塁や打点を稼いで、チームに貢献したい」
日米の違いを分析 意識しながらの日々
日本野球への順応は早そうだ。ベースボールとの違いを、スティーブンソンは「一番違うのは、投手がどうやって自分を抑えにくるのか。そこを学びながら、この2カ月間やってきた。日本の場合はフォークやスプリットがアウトを取る主流の球種。アメリカは真っすぐが速いので、それでどんどん攻めてくる。そこが大きな違いかな」と分析する。
練習で入念なスローボール打ちを敢行
緩急を自在に操り、カウントを整える日本の投手に対応するため、この日の練習ではスローボールを入念に打ち込んだ。
「ゆっくりなボールを打つことで、カーブやチェンジアップとかの遅いボールを打てるように。そういう意識でやってました」と意図を説明。柔軟な思考が、異国での活躍につながっていく。
趣味を封印し開幕に照準 「野球に集中します」
アメリカではハンティングや釣りを息抜きとするが「今はやってないです。シーズンが始まるので野球に集中します」と趣味を封印している。「第一に自分の体が健康であるように、長いシーズンをプレーできるよう頑張ります」
生真面目な男が目指すのは、成功の2文字だけだ。