札幌MF近藤が全体練習に完全合流 「練習を通じて上げていければ」 MF宮澤&GK菅野もフルメニュー消化
■3月26日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
大きな戦力が戻ってきた。北海道コンサドーレ札幌が30日の敵地・神戸戦(ノエスタ)に向けて練習を再開した。開幕戦となった2月24日の福岡戦(ベススタ)で、左ヒラメ筋を肉離れしたMF近藤友喜(23)が全体練習に完全合流した。11対11のミニゲームでは主力組の右WBでプレー。「動きのところは問題ない。練習を通じて上げていければ」と力を込めた。この日は右太もも裏を肉離れしたMF宮澤裕樹(34)と右手薬指を痛めていたGK菅野孝憲(39)も全体練習に完全合流。今季初勝利へ、明るい材料が揃ってきた。
福岡との開幕戦以来の完全合流
2月24日の福岡との開幕戦での負傷離脱から約1カ月、近藤がようやくフルメニューを消化。この日行われたミニゲームでも時折相手DF陣の背後に抜けるなど、前線にも積極的に顔を出した。久しぶりのフルメニューに「まだコンディション的にもきつい」と100%ではないが、練習を重ねながらそのギャップを埋めていく。
U-23代表戦は「見るか迷った」
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パリ五輪出場を狙うU-23の代表候補でもある近藤。「見るか迷った」と苦笑いしたが、22日のU-23マリ戦、25日のU-23ウクライナ戦はしっかりチェックした。「まずは札幌のために、1勝できるように」と日の丸を背負うためにも、札幌で結果を残すことに集中する。30日の神戸戦での出場は首脳陣の判断によるが、近藤は「どうなるか分からないですけど、僕としてはやる準備ができたら」と実戦復帰に意欲を見せた。
「意識だけで変わるものはたくさんある」
近藤を筆頭に負傷者が続出したチームはスタートダッシュに失敗。4試合を終えて1分3敗と未だ白星がなく、リーグ最下位に甘んじている。久しぶりに完全合流を果たした近藤は「静かだな」とチームの雰囲気に変化を感じ取った。「勝ってないと、どうしてもネガティブになる。(個々が)しっかり自分に矢印を向けて、戦う気持ちだったり、意識だけで変わるものはたくさんある。チームなので、みんなが気持ちよくやれるのが一番」。近藤の生み出す推進力がチームを初勝利に近づける。