ファイターズ
石川直 来季セーブ王宣言 右肘手術から完全復活へ
右肘手術からの完全復活を目指す日本ハムの石川直也投手(25)が13日、沖縄・国頭で行われている秋季キャンプの第3クール初日に参加し、来季の目標に守護神奪回とセーブ王を掲げた。10月31日のフェニックスリーグ巨人戦(宮崎)で、約1年3カ月ぶりの実戦復帰を果たした右腕。新庄新体制の開幕から、1軍でフル回転するつもりだ。
復帰戦148キロに手応え
1年を超えるブランクを経ても、守護神を目指す気持ちに一切のぶれはなかった。南国・沖縄で来季に向けた準備を進める石川直は「変わらず開幕から抑えを目指して、セーブ王を目指したい」と力強く言い切った。
2018年に19セーブを挙げるなど、順調に守護神への道を歩んでいた。しかし、昨年7月30日の2軍西武戦で右肘を痛め、緊急降板。同8月20日にトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を受けた。
復帰戦となった今年10月31日、フェニックスリーグ巨人戦では最速148キロを計測。「意外と球速も出て、変化球も思った通りに投げられた。いい方向に向かっている」と手応えを感じている。
今季は主に杉浦が抑えを務めたが、負ける気はない。「勝ち試合を締めるのはやっぱり気持ちいい。来年はそこ(抑え)を取る気持ちでやります」と先輩右腕に宣戦布告した。
キャンプ第2クールで新庄新監督とも対面し「テレビのまんま。すごく全体が明るくなった感じがした」と好印象を受けた。抑えにこだわる25歳が、ビッグボスに猛アピールを仕掛ける。(近藤裕介)