札幌FW大森が全体練習に完全合流 得点力不足解消へ「ゲームに出る準備ができた」
■3月27日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
キャンプ終盤で左膝の靱帯損傷
若きストライカーが帰ってきた。北海道コンサドーレ札幌は30日の敵地・神戸戦(ノエスタ)に向け、ミニゲームなどで調整した。2月の熊本キャンプ中に左膝内側側副靭帯を負傷したFW大森真吾(23)が全体練習に完全合流した。練習試合で得点を量産し、アピールしていた期待の背番号23が得点力不足に悩むチームを救う。過密3連戦前に負傷者も続々と復帰し、戦える態勢が整ってきた。
「いいフィーリングで開幕を迎えられると思っていた」
溜まっていたうっぷんを晴らすかのように、ピッチを走り回った。ようやく全体練習に復帰した大森は、練習後もシュート練習などでボールを蹴り続けた。開幕前、実戦7試合8得点と絶好調だった大森をアクシデントが襲った。2月17日に行われた練習試合でロングボールを収めようとしたところ、相手選手が左膝に乗る形で内側側副靭帯を負傷した。「キャンプでかなり手応えをつかめた。いいフィーリングで開幕を迎えられると思っていた」。好調のままシーズンインする予定だったが、開幕スタメンの座はスルリとこぼれた。
「早く使ってもらえるように」あと2日間アピール
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接触プレーでの負傷だったこともあり、すぐに気持ちは切り替わった。「ケアが足りなくてケガをしたわけではない。接触だったし、アピールしないと出られないという思いで常に100%で試合もやっていた。そこでのケガだったから、切り替えて」とリハビリに集中した。走り出すまでは早かったが、ボールを蹴る際の痛みが取れず、予定より1週ほど長引いたが「ゲームに出る準備ができたから復帰しました」と不安はない。11対11のミニゲームでも控え組の1トップを務め、DF岡村大八(27)と激しい競り合いを演じた。30日神戸戦まで時間は少ないが「早く使ってもらえるように、あと2日やっていこうかなと思います」と滑り込みでのメンバー入りを狙う。
髙尾、出間、菅野、宮澤、近藤と故障者が次々復帰
負傷者が続出したことで、ここまでは4試合で1分3敗と未勝利のみならず、わずか1得点と攻撃的サッカーも鳴りを潜めている。しかし、16日町田戦(札幌ドーム)が終わってから日にちが空いたこともあり、20日にはDF髙尾瑠(27)、FW出間思努(18)が、26日にはGK菅野孝憲(39)、MF宮澤裕樹(34)、MF近藤友喜(23)が全体練習に完全合流。大森も含め、攻守に選手が揃ってきた。「練習からしっかりアピールして、試合でいち早く1点取れれば」と大森。飛躍を期す2年目の点取り屋が、停滞している攻撃を活性化させる。