高卒4年目で初開幕1軍当確の細川凌平「ワクワク感が強い。早く(開幕が)来てほしい」
■練習(3月27日、千葉・ZOZOマリンスタジアム)
一つの通過点
初の晴れ舞台を前にしても、変わらず落ち着いていた。日本ハムの細川凌平内野手(21)が27日、2日後に迫った開幕戦の舞台となる千葉・ZOZOマリンで練習を行い、フリー打撃や守備練習などで汗を流した。高卒4年目で初めての開幕1軍入りが、決定的となっている。
「一つの目標だった。キャンプから通して、ずっと1軍にいたいという気持ちもあったので、一つ通過点というか、クリアできるというのはいいことだなと思います。ここからがスタートだと思うので、また本当に、何回も言いますけど、チームの勝利のために、自分のことを精いっぱいやるだけかなと思います」と浮き足立つことなく、足元を見つめた。
複数の守備位置でアピールし信頼
春季キャンプを1軍で完走し、オープン戦は22打数3安打と打率こそ.136にとどまったが、本職の遊撃に加え、一塁、二塁、三塁、左翼、右翼を守るユーティリティぶりを発揮。首脳陣の信頼を勝ち取り、晴れて開幕戦に出場する資格をつかんだ。
「あんまり結果は出ていないんですけど、その中でも(1軍に)残してもらっているのは、いろんなポジションを守れたというのもあると思います。日々自分が準備してきたこと、去年のシーズンが終わってから、オフシーズン、自主トレとやってきたことがうまくつながって、チームに何か少しでも、必要としていただけているのかな」と前を向く。
どうすれば勝利に貢献できるのか
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シーズンが始まれば、オープン戦の数字は全てリセットされる。「オープン戦で良いところも悪いところもあったと思うんですけど、ゼロからまたスタートできる。毎日自分がどうすればこのチームの勝利に貢献できるのか、このチームに今必要な部分、自分ができる部分はどこなのかというのを、毎日考えて準備して、できる最大限の準備を毎日積み重ねていくだけかなと思います」と力を込めた。
シーズンを見据えて自らの流れ
本番へ向け、特別なことをするつもりはない。ルーティンを崩さず、平常心で臨む。「オフシーズンから続けてきているメンタルのトレーニングとか、毎日やっていることは積み重ねていることなので、特に変わらずに過ごします。毎日ワクワクした気持ちでグラウンドに来ると、最初からずっと言っていたんですけど、それを毎日続けられたらなと思います。シーズンも見据えて自分の流れをつくってきたので、それは本当に変わらずにという感じです」と、〝いつも通り〟を強調した。
早めに1本出たら乗っていける
やるべきことを妥協せず積み上げてきた自信がある。だからこそ、今は不安よりも楽しみが勝っている。
「早く(開幕が)来てほしい思いが強いですし、早くいいプレーがしたいです。もちろん早く(ヒットを)1本打ちたいです。でもやっぱり1個、(守備で)打球をさばいた方が、自分的には自信にもなるかな。それに加えて早めに1本出たら、自分自身も乗っていける。今シーズン、チームが勝って喜んでいる姿をできるだけ多く積み重ねていくことが大切。そういう(勝って喜ぶ)ことを早くしたいなという、ワクワク感が強いです」
チームの勝利にこだわる21歳は、スポットライトを浴びる瞬間を待ちわびている。