新庄監督は〝予習の鬼〟 映像やデータで他球団徹底分析「もうiPadが恋人です」
あすパ開幕 風呂、トイレ、移動中も見てきた映像は828時間…
就任3年目の開幕まであと1日。悲願の優勝へ、新庄剛志監督(52)は入念な準備を続けてきた。各投手、打者の対戦成績や、打球方向などのデータに加え、試合映像も1、2軍、自チームも他チームも数え切れないほどチェックしてきた。
「もうipadが恋人ですからね。もう目が疲労というか(笑)。他のチームも、うちのチームも。キャンプ中のオープン戦のときから、828時間ぐらい見ているんじゃないかな(笑)。お風呂に入っている時も、トイレの時も、移動の時も。iPadが3つぐらいいる。(3試合)同時に見たいぐらい。でも、それはもう僕にとっては普通」
ネット環境の悪い飛行機内のみ、ダウンロードしたNetflixの映画を見る。それが数少ない息抜きだ。
相手の打球方向は新庄監督が指示
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シーズン中、守備位置の指示は指揮官の腕の見せ所。的確なポジションに選手を動かせるように、データや映像の〝予習〟が欠かせない。具体的な例を挙げながら、事前準備の大事さを説いた。
「(相手の)打球方向は僕が指示しないといけないので。こういう場面、こういうピッチャーだったら、ランナーセカンドだったら、こっち方向に打つとか。やっぱり結構、データを見ているチームの打球方向は、ほとんど、と言うほど合いますね。でも、それは僕のイメージしている球種をキャッチャーが(サインで)出してくれた時に、そうなる。僕も答え合わせをしながらやっている。(右打者が)100%こっち(左側)には引っ張らないっていう時は、もう内野も外野もほとんどこっち(右側)に寄っていいわけじゃないですか。万が一、遅いボールがいって、(打者が)ためて(打って)左中間とかに行っても、レフトが捕ってくれる。もう、こっち(左翼線)に行ったら僕のせい。そのためにはね、予習をしておかないといけないから」
サウナで専用扇風機もiPad2台故障
就任1年目から、iPadを重宝してきた。「サウナでも見て、もう2個壊れたかな(笑)。(iPadを)触るとき、めちゃくちゃ熱い。それでも時間がもったいないので、壊れる覚悟で見ています。扇風機あるもんね、iPad(を冷やす)用の(笑)」。今季も〝恋人〟とにらめっこしながら、チームを勝利に導く一手を考え抜く。