生田目翼が6年目で初の開幕1軍決定的 武田久コーチの助力に感謝
■練習(3月27日、千葉・ZOZOマリンスタジアム)
開幕メンバーが練習に参加
日本ハムの生田目翼投手(29)が初めて開幕1軍入りする見込みとなった。絞り込まれたメンバーが27日、ZOZOマリンで行われた練習に参加した。進化を証明した6年目右腕は「初めてなので、めちゃめちゃうれしいです。(武田)久さんが来てくれて、少し気持ちも投球スタイルも変わったなと感じていて。そこが大きいと思います」とアマチュア時代から慕う恩師に感謝した。
投手は先発5人、中継ぎ9人
この日、練習に参加した投手は先発が5人と中継ぎが9人。けがなどのアクシデントがなければ、そのまま開幕カードに合わせて出場選手登録される見通しだ。
武田投手コーチの就任が転機
2018年ドラフト3位の生田目は即戦力と呼ばれながら、1軍に定着できず、苦しんできた。転機は昨オフ。社会人の日本通運時代に指導を受けた武田氏が日本ハムに投手コーチとして戻ってきた。厳しさも持ちながら接してくれる理解者の存在は、頼もしかった。
不安や動揺吹き飛ばす愛ある助言
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プロ入り後、不安や動揺が投球に表れる傾向があった。そんな課題も踏まえた上で、愛情がこもった助言を受けたという。「気持ちの面では、『もう6年目だし、ちゃんと覚悟を持ってやれ』と言われています。投球の面では『おまえなら抑えられるから、ちゃんとゾーンに投げて打たせて取れ』というのを口酸っぱく言われていて。それが最近、よくできているかなと思います」。
ロングリリーフの役割が試金石に
現状、生田目に求められる役割は、多岐にわたる。先発が早く降板した際のロングリリーフもその一つで「ロングができなかったらたぶん、僕は1軍に入っていないと思う。いい投手がもっといますし。たくさんイニングを投げさせてもらえたら」と望む。
支えてくれる妻のためにも
昨オフには結婚を公表し、今は妻と一緒に暮らしている。食事のサポートを含め、家事全般を頼っているそうで「(妻の協力が)もちろん大きいです。基本、僕は何もできないので。やってもらっています」と説明。独身の頃とは心境が微妙に変化し「プロで何もできていない状況で、僕もいろいろと考える部分がある。応援してもらっていますし、しっかり頑張らないと」と決意を表した。
毎日、気持ちをつくっていく
チーム内の競争を勝ち抜き、つかんだ開幕1軍切符の価値は大きい。ただ、本当の勝負はこれからだ。「開幕1軍が終わりではないので、1年間、ずっとチームに貢献できれば。中継ぎとしては、いつ、誰がいくか分からないですし、毎日毎日、気持ちをつくっていこうと思います」。下積みを経験して強くなった右腕は、師匠の力も借りながら、次のステージに向かう。