【一問一答】開幕投手を務める伊藤大海 自身初の大役へ、キーワードは半袖、パプリカ、本田圭佑
■全体練習(3月28日、ZOZOマリンスタジアム)
3月29日のロッテ戦で自身初の開幕投手を務める日本ハムの伊藤大海投手(26)が28日、ZOZOマリンで行われた全体練習に参加。時折、雨が振る中、半袖姿でキャッチボールを行うなど最終調整した。北海道出身者では球団史上初の大役を担う右腕の一問一答は以下の通り。
―いよいよシーズンが開幕する
「そうですね。なんかワクワクしているのかなと思います」
―気持ちは高ぶってきた
「どうすかね。ここ1週間、緊張してんのかなと思ってたんですけど、ワクワクの方が強いのかなっていう感じはします」
―道産子の開幕投手は球団初。北海道も盛り上がっている
「そういうふうに楽しみにしてくださっているのはすごくうれしいこと。それも意気に感じて、あしたはマウンドに立てたらと思います」
―ここを見てほしいという部分はあるか
「このオフ、野球を取り組むに当たって、何が大事か考える時間が多くあった。楽しむことが一番だと感じたので、楽しんで投球している姿を皆さんに楽しんでもらえたらなと思います」
―故郷・鹿部町ではパブリックビューイングも行われる
「この前たまたま、お聞きしたんですけど、僕の生まれた年97年に(同郷の)盛田幸妃さんも開幕投手をしている。すごく鹿部町に大きな縁を感じるので、そういう思いを持ちながらマウンドに立ちたい。そういう姿も見てくれたら」
―今年から半袖のアンダーシャツで登板している。29日はどうするか
「せっかくやってきたので半袖でいきたいですけど、ベンチではしっかり温かくできる服装をしたいです」
―この日の練習も半袖だった
「あしたに向けて。今、鼻水出ているんですけど、寒いのではなく、花粉がちょっとやばいからです」
―験担ぎするタイプか
「あんまないっすね、験担ぎ。特にないです」
―何か食べるとか
「ないっすね…パプリカ。(登板前に)パプリカをしっかり食べて、出力を出して頑張ります」
―楽しむことが一番だと。誰かの助言か
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「なんて言うんですか…tiktok見ていて(笑)。tiktokを見ている時、たまたまサッカー(元日本代表)の本田圭佑さんが、どうせ死ぬというか、どうせいつか死ぬといったところで、今を楽しまないと意味がないっていうような言葉をおっしゃってた。確かにそうだ、と。投げ出すのは、すごく簡単なことなので。野球をやめるとかっていう。せっかくやるからには、楽しんで、いろんなことにトライしていった方がいいという気持ち。そう思いました」
―本田の言葉はふと目にしたか
「ふと目に入ったっすね、それは。なんか確かになって。どんだけ思い詰めても、結局そこは人間の越えられない壁だと思うので。どうせいつか死ぬっていうことを考えたら、今、頑張るとか楽しむとか、やれるべきことはやった方がいいかなっていう考えにはなりました」
―開幕投手も、次にどのタイミングで回ってくるか分からない
「そうですね。開幕投手はもしかしたら、またどこかでやることができるかもしれないですけど、1回目は今回しかないので。それはすごく意気に感じますし、たぶんあした緊張すると思いますし、いろんな思いがあると思いますけど、そこで緊張して終わるのか、楽しんで終われるのかって、また違うと思うので、そこは肝に銘じて投げたいなと思います」
―12球団でトップクラスの熱さを誇るロッテの応援。気にならないタイプか
「どうっすかね。あんまりそれを経験してないので分からないですけど、それも楽しめるぐらいな気持ちでしっかり準備して、あしたを迎えられたら、それが一番いいのかなと思います」
―ロッテ打線の分析は進んでいる
「そうですね。2週間ぐらい前から、ちょこちょこ見だして、しっかり準備もできているのかなと思います」
―警戒する打者は
「みんな気をつけたいですけど、どうですかね…。僕が打たれたわけではないですけど、(プロ)初勝利が懸かっていた時(後続投手が)岡さんに痛い目に合った。ちょっと気をつけたいです」
―最後に意気込みを
「裏の守備ではあるんですけど、しっかりゲームをつくること。少しでもチームに勝つチャンスを与えられるような投球、リズム、そういうのを含めてしっかりとした姿でやれたらなと思うので、思い切って楽しんでいきたいです」