タイ代表MFスパチョークが札幌に再合流 「土曜日には間に合うと思う」強行軍で神戸戦出場に意欲
■3月28日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は30日のアウェー神戸戦(ノエスタ)に向けて、ポゼッション練習や11対11などで調整した。2026年のW杯出場権を懸けたアジア2次予選に出場するため、16日の町田戦後に一時チームを離れていたタイ代表MFスパチョーク(25)が、再合流を果たした。
新千歳空港から宮の沢に直行
28日朝にタイから北海道に戻ってきたスパチョークは、新千歳空港から宮の沢に直行。全体練習終了後のピッチに姿を現すと、ティワーポン通訳(40)と共に時折ストレッチを交えながら、ピッチの外周を軽いジョギングで周回し、長時間の飛行機移動に耐えてきた身体をほぐしていた。コンディションについては「まだ疲労感が残っている」と口にするものの、「でもケガは無いので、試合ができる状態です。明日少しリカバリーしたらまた体(の調子)が良くなると思うので、土曜日には間に合うと思います」と、強行軍を乗り越えての神戸戦出場に強い意欲を見せている。
韓国との2連戦は1分1敗も、連敗免れ「十分」
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今回の代表活動では、W杯出場11回を誇るグループリーグ最大の強敵である韓国とホーム&アウェーの2連戦を実施。21日のアウェーゲームでは先制を許すもスパチョークの弟であるFWスパナット(21)のゴールで同点に追い付き、1-1のドローで貴重な勝ち点1を得た。「結果が欲しい中で、監督が守備からカウンターという戦い方を選んだ。少ないチャンスの中で1点取れればという感じだったので、満足できる結果です」と振り返った。
26日のホームゲームは0-3の完敗。それでも「厳しい相手だから、引き分けという結果は十分な結果でした」と口にし、強敵相手に2連敗を免れたのはチームにとって大きな収穫となった。4試合を終え勝ち点4で現在グループ3位に付けるタイに残された試合は、6月のアウェー中国戦(2位、勝ち点7)とホームのシンガポール戦(4位、勝ち点1)の2試合。「突破できるチャンスはあります。2試合とも勝ち点3を取れれば突破できます」。約2カ月後にスパチョークがタイから朗報を届けてくれることに期待したい。
「自分にチャンスあるならゴール決めたい」
スパチョーク不在の間、札幌では続々と故障選手が復帰。攻撃的なポジションでもFW大森真吾(23)、FW出間思努(18)、MF近藤友喜(23)が戦列に戻ってきた。「今週いなかったのでチームの状態は分からないですけど、自分にチャンスを与えてくれるなら点を決めたいですね」と、熾烈な競争を勝ち抜き、レギュラーとして活躍し続ける覚悟は揺らがない。
強敵といえど敵地神戸戦にいいイメージ
昨年7月1日に行われたアウェー神戸戦(1△1)で、スパチョークは前半26分に先制点をマーク。「覚えています」と口にするように、敵地ではあるもののいいイメージを持っている。チームは開幕から4試合を消化していまだ勝利なし、得点も1点のみと苦しい状況だが「自分だけじゃなく、みんな点を取りたいという気持ちでいっぱいだと思うので、点が取れれば解決できると思います」と、前年王者を撃破し、上昇気流に乗る準備はできている。「相手は強いですけど、アウェーでも勝ち点3を取りたい試合です」と意気込む背番号19が、2年連続の敵地弾でチームに今季初勝利をもたらす。