新庄監督 今シーズンは〝セコセコ野球〟 泥臭く、しぶとく競り勝つ
■開幕前日記者会見(3月28日、ZOZOマリンスタジアム)
目指すは緻密で守り勝つ野球
日本ハムの新庄剛志監督(52)がペナントレース開幕を翌日に控えた28日、ZOZOマリンで会見に出席し、勝つための手段として「セコセコ野球」の実践を掲げた。
1点にこだわり、緻密な戦いを展開するつもりで「相手が防げない点の取り方をして、ピッチャーがしっかり抑えて勝つということですね」とイメージを伝えた。
勝負の新庄体制3年目 すべてを駆使しして勝利へ
大味な野球は望んでいない。さまざまな選択肢から最適解を導き出し、しぶとく白星を積み重ねていく算段だ。昨オフ、大型補強に成功したが、楽観視はしていなかった。詳細なデータをもとに、足や小技を重視。相手の隙を逃さず、犠飛、スクイズなども絡めて泥臭く戦う。
浸透してきた新庄イズム 選手の意識変化も実感
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本塁打や適時打以外にも、得点する方法はたくさんある。過去2年、最下位にとどまったが、プロ野球界の定石にとらわれず、積極的に奇襲を仕掛けてきた。失敗も多かったが、新庄イズムはチームに浸透した。
「何かあるだろうなと、選手がそういう気持ちで打席に入ってくれている。緊張はないと思う」と胸を張った。
機は熟した 上位進出へ全力タクト
例に挙げたのは無死一、三塁の場面。「ヒットを打つのとゴロを転がすのは、どっちが簡単だと思いますか? 全然、当てられるでしょ。それで1点が入る。エンドランでゴロを打てれば、セカンドにランナーが残る」。確率の低い長打、連打で大量点を狙うよりも、ベンチワークも含めて手堅く1点を取る―。勝負師が出した結論だ。
未来につながる布石を打ってきた。新庄監督が集大成と位置づける就任3年目。上位進撃の準備は整った。