神戸撃破は任せろ 札幌FW鈴木武蔵が2019年の再現狙う「前の選手が決めてチームを勢いづかせる」
■3月28日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は30日に対戦する神戸とは、2020年以降のリーグ戦で8戦勝ち無しと、非常に相性が悪い。19年の神戸連続撃破に大きく貢献したFW鈴木武蔵(30)が今季初ゴールを挙げ、嫌な流れを断ち切ってみせる。
堅守で昨季J1初制覇した神戸
神戸は昨季、リーグ3位の29失点(※1位は浦和の27失点)という堅守を武器にJ1を初制覇した。今季も堅い守備は健在で、4試合を終えて失点はわずか2と、リーグ2位タイを誇っており、鈴木も「全体的に堅くて、1人1人の能力がすごく高い印象です」と警戒する。
札幌は神戸とのリーグ戦直近8試合で1分7敗。前回対戦の昨年7月1日のアウェー戦こそ1-1で引き分けたものの、それまでの対戦で7連敗を喫するなど、J1の中でも特に相性が悪い。だがその悪い流れが始まる前の19年には、神戸相手にホーム&アウェーで2連勝する〝シーズンダブル〟を達成したことがあった。その2つの勝利にいずれも大きく貢献したのが鈴木だった。
2019年5月4日は決勝弾決めJ1リーグ4連勝
ホーム・札幌ドームで行われた5月4日の試合では、1-1で迎えた後半30分にMF早坂良太(38)の右サイドからのクロスを頭で合わせて勝ち越しゴールをゲット。鈴木のゴールによって札幌はチーム史上初となるJ1リーグ戦4連勝を達成した。
8月31日のアウェーでは千金同点弾
そして今節の試合会場でもあるアウェー・ノエスタで行われた8月31日の一戦でも、0-1で迎えた前半45分にFWジェイ(41)が放ったシュートのこぼれ球を再び頭で押し込んだ。その後も両チームが一進一退の攻防を繰り広げた末、札幌は後半22分のMF宮澤裕樹(34)の決勝ゴールによって3-2で勝利し、タレント軍団相手に見事シーズンダブルを成し遂げた。鈴木も「確かホームでは進藤(亮佑)のオーバーヘッドで(追い付いて)、最後俺が決めて2-1で。アウェーも3-2で」と、当時のスコアが正確に出てくるほど、その記憶は脳裏に深く刻まれている。「(そのときのいいイメージは)もちろんありますよね。自分たちのサッカーができればチャンスは絶対に増えるので、そういったところで前の選手が決めてチームを勢いづけさせたいです」と、19年の再現を虎視眈々と狙っている。