DF岡村大八が神戸FW大迫とのバトル制して札幌に今季初勝利もたらす(予想スタメン付き)
■3月29日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は30日のアウェー神戸戦(ノエスタ、午後2時キックオフ)に向けてミーティングを行った後、ボール回しなどで最終調整。練習後、試合に臨むメンバーたちは敵地へと向かった。
開幕から5試合連続でのスタメン出場が濃厚な札幌の守備の要・DF岡村大八(27)に今節の試合で課せられるミッションは、昨年のJ1でMVPと得点王の2冠に輝いたFW大迫勇也(33)を中心とする神戸攻撃陣から札幌ゴールを守り抜くこと。使命を全うした先には、待望の今季初勝利が待ち構えている。
26日のミーティングで球際や攻守の切り替えを反省
神戸戦に向けてトレーニングを再開した26日、全体練習終了後としては異例のチームミーティングが行われた。岡村は「もう一回原点に立ち返って。球際や(攻守の)切り替えのところが2年前、3年前に比べ、今年は落ちてきていると言われたのた。もう一回そこを上げていこうという話をしました」と、今季まだ勝利がない状況と、ここまでのプレーぶりをチーム全員で反省したことを明かす。
「そこでも再確認しましたけど『うちのやり方はこう』というところをサポーターの皆さんに、もう一度わかってもらえるような試合を見せたい。マンツーマンで行って、切り替えのところを早くしてのカウンターだったり、ビルドアップでボールしっかり繋いでサイドや中央から崩したりというところを見せて、今季初勝利を目指したい」と、自分たちのサッカーを見つめ直し、チームとしての共通意識を全員で共有して敵地での戦いに挑む。
元日本代表のFW大迫勇也を警戒
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その神戸戦で岡村を中心とする札幌守備陣の前に立ちはだかるのが、2度のW杯を経験している元日本代表の大迫だ。その特長を「強さがありながら、うまい選手でもある。クロスの入り方もすごく上手」と分析。「大迫選手に体を預けられると、なかなかプレーしにくいと思うので、タイミングを見てボールにアタックして。クロスに対してもボールと大迫選手を同一(視野)に置きながら、しっかりと跳ね返せるようにしていきたい」と、大迫対策を練っている。「体をぶつけてくるのがうまい選手なので、当たり負けしないように。自分の特長である強さを全面的に出していけるように」。昨年のMVP男をシャットアウトして〝札幌の岡村〟の名をさらにとどろかせたいところだ。
あるぞDF髙尾瑠の合流即先発
故障者の多さに悩まされていた札幌だが、このインターバルの間に選手が続々と全体練習に復帰。守備陣にも長く故障に苦しんでいたDF髙尾瑠(27)が合流し、神戸戦でいきなり先発起用される可能性もある。その髙尾のプレーぶりを「瑠は前に行くだけじゃなく、状況を見ながら後ろでとどまったりと、バランスを取ってくれる選手。そのときのチームの状況を考えながらプレーできる」と評する。ここまで公式戦や練習試合で一緒にプレーした経験はないが「お互いに声を出し合って。瑠もしゃべってくれるので、(練習でも)その声を聞きながら、頼りにしながらやっている。特に問題なくできると思います」と話すように、連係面での心配はなさそうだ。「瑠もコンディションがやっと上がってきて、練習でもすごくいいパフォーマンスができている。試合で一緒にやるのが楽しみです」。
「僕たちはサポーターに勝ちを届けたい」
開幕から4試合終え1分3敗。多くの札幌サポーターが今季初勝利を渇望しているが、もちろん選手たちも同じ思いだ。「僕たちはサポーターに勝ちを届けたいし、サポーターも勝ちを見たいと思う。まず1勝をつかみ取って、この3連戦で連勝していけるように。僕たちも本当に勝ちに飢えている。そういうところをプレーでしっかり出して、勝利を見せられるようにしたい」と強く意気込む岡村。今度こそ札幌に今季初勝利をもたらす。