ファイターズ
2024/03/30 00:10

開幕マスクの田宮裕涼「大海さんを勝たせるために」 白星引き寄せた献身 

三回無死一、三塁、田宮が先制打を放ち、ガッツポーズを見せる=撮影・松本奈央

■パ・リーグ1回戦 日本ハム4-1ロッテ(3月29日、ZOZOマリンスタジアム)

自分の活躍より先輩の快投たたえ「ひと安心」

 初の開幕マスクとなった日本ハムの田宮裕涼捕手(23)が重圧をものともせず、大暴れした。29日にZOZOマリンで行われたロッテ戦。同じく初の開幕投手を任された伊藤大海投手(26)を献身的に支え、バットでも強力援護した。自らの活躍よりも先輩右腕の快投をたたえ「大海さんを勝たせることばかり考えていました。開幕投手、勝利で飾れて良かったなと、ひと安心しています」と笑みをこぼした。

 水を得た魚のように、特別な舞台で躍動した。最も重視した守りでは、伊藤の意思をくみ取ってサイン交換。ピンチも動じず、堂々とロッテ打線をねじ伏せた。

スタメンマスクの田宮が声を出し、ナインを鼓舞する

 

先制タイムリーに犠打、盗塁

 三回1死一、三塁で迎えた最初の打席では、センター前に先制の適時打を放ち、右拳を突き上げた。五回には追加点につながる犠打を成功させ、七回には2本目の安打を放った後に盗塁成功。オールマイティーな強みを存分に発揮した。

三回無死一、三塁、田宮が先制打を放つ=撮影・玉田順一

 

小学校時代はマリーンズジュニア

 千葉出身。成田高時代にはZOZOマリンで公式戦に臨んだ経験があった。また、小学校時代は、千葉ロッテマリーンズジュニアに選出されていた。2018年ドラフト6位で日本ハムに入団。6年の時を経て、あこがれだったロッテとの開幕戦が実現した。

試合前セレモニーは「ロッテファンの気分」

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