ファイターズ
2024/03/31 20:15

水野達稀 劇的V打 屈辱の17打席無安打から2年越しの逆襲開始

ヒーローインタビュー後、スタンドのファンの声援に応える水野=撮影・松本奈央

■パ・リーグ3回戦 日本ハム3-2ロッテ(3月31日、ZOZOマリンスタジアム)

九回に勝ち越しの右前打 自身初のヒーローインタビュー

 日本ハムの水野達稀内野手(23)が31日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦の九回に値千金の勝ち越し打を放った。

 同点の1死三塁で、抑えの益田直也投手(34)から右前適時打。入団3年目で初めてヒーローインタビューを受け「緊張しましたし、思ったよりマイクがデカいなと。(声が)めっちゃ響いているなと思いました」と初々しくおどけた。

九回1死三塁、水野が勝ち越し打を放つ=撮影・村本典之

 

お祭り騒ぎのベンチにクールな男も大興奮! 

 打の主役は、一塁を回ると、熱く両拳を握った。三走の田宮が生還し、ベンチはお祭り騒ぎ。普段は自らに厳しく、クールに振る舞う水野は、味方が紡いできたストーリーのラストを飾り、あふれる感情を抑えきれなかった。

 「内野が前進守備だったので、何とかヒットゾーンに飛んでくれという思いでバットを振りました」。無我夢中でスイングし、大きな1勝をもたらした。

九回1死三塁、水野(左)が勝ち越し打を放ち、ガッツポーズを見せる

 

今年でプロ3年目 ルーキーイヤーの22年には開幕スタメン

 2年越しの逆襲劇をスタートさせた。プロ入り後、明と暗の両方を体験した。2022年春。打力を売り物にしたドラフト3位ルーキーは、新庄政権1年目の開幕スタメンに抜てきされ、華々しくデビューした。

今も忘れぬ苦い記憶 期待に応えられなかったあの時

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