札幌ドーム新モードで「SAPPORO MUSIC EXPERIENCE」開催 〝こけら落とし〟の快演に2万人が熱狂
新モードの札幌ドームに2万人が集まり、大盛況に終わった「SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024」=©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024実行委員会
Hey! Sa y! JUMPら8組のアーティストが参加
音楽フェス「SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024」が3月30日、札幌ドームで開催された。約10億円をかけ、ドーム内を暗幕で仕切る「新コンサートモード」を活用した初のライブイベントは、「Hey! Sa y! JUMP」ら多彩なジャンルのアーティスト8組が出演し、約2万人の観客が熱狂した。
札幌出身の2組がオープニングアクト
TRIPLANE©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
記念すべきトップバッターを務めたのは、今年で結成20年という節目を迎えた「TRIPLANE」だ。まずは真っすぐなラブソング「マイ・ダーリン」を披露し、「初めましてー! 札幌出身のTRIPLANEです!」とあいさつ。アニメ「ONE PIECE」のエンディングテーマ曲にも使用された「Dear Friends」など計3曲を歌い上げ、フェスが幕開けした。
Chevonがクールに観衆の心を掴む
Chevon©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
続いて同じくオープニングアクトに登場したのは、札幌発のロックバンド「Chevon」。広い札幌ドーム内に重厚なロックチューンの「大行侵」を響き渡らせると、間髪入れずに「Banquet」「ハルキゲニア」と続けた。最後は春の訪れを感じさせる「サクラループ」。15分という限られた時間の中で、MCを入れずにクールに走りきり、観客の心を惹きつけた。
Tani Yuukiが爽やかなメロディー奏で
Tani Yuuki©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
オープニングアクト2組が温めたステージに「Tani Yuuki」が上がった。メロディーが壮大に広がっていく楽曲「もう一度」からスタートさせたライブでは、MCで「楽しんでますか、札幌ー? あなたの声を聴かせてください!」と呼びかけ、「W/X/Y」などのヒット曲も披露。最後となった6曲目には「おかえり」と爽やかな歌声で会場を魅了し、「このあとも楽しんでください!」とステージを後にした。
ありがとう札幌! ライブが一番最高なんだぜ!
Novelbright©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
疾走感あふれる一曲、「開幕宣言」で派手に登場したのは5人組ロックバンドの「Novelbright」だ。「ガンガン飛ばしていこうぜ! 札幌、最後までよろしくー!」とボーカルの竹中雄大。「seeker」「愛とか恋とか」「雪の音」や、新曲「Awesome Life」を歌い、最後の「Walking with you」では「ありがとう、札幌ー! CDで聴く音楽もいいけど、サブスクで聴く音楽もいいけど、ライブが一番最高なんだぜ!!」と力強いメッセージを残し、エネルギッシュなステージを締めた。
ゴールデンボンバーのつかみで
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ゴールデンボンバー©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
そして「Hey! Sa y! JUMPでーす!」と笑いを取りながらステージに上がってきたのは「ゴールデンボンバー」だった。つかみを決めたボーカルの鬼龍院翔が「自由に楽しんでいってくださーい!」と呼びかけたように「かまってちょうだい///」や「首が痛い」などの盛り上がる曲を披露。ラストの「女々しくて」では会場が一つになった。エンターテインメント性あふれる5曲のパフォーマンスには歓声とともに何度も笑い声が響いた。
ファンキー加藤は「あとひとつ」も熱唱
ファンキー加藤©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
続いては「ファンキー加藤」が全身全霊のパフォーマンスを見せた。陽気な「MUSIC MAGIC」から始まり、「花」ではペンライトも揺れた。ファンキー加藤は「普段、ペンライトを見ないものでね。みんなHey! Sa y! JUMPのファンですか?」と笑った。サプライズで「ファンモンの曲を1曲」とFUNKY MONKEY BABY'Sの「あとひとつ」を熱唱し、観客の心に響かせた。最後は「まわせ!」。計6曲、ステージを所狭しと走り回るなど全力を尽くしたパフォーマンスに、多くの人が手を振り上げて応えた。
10年ぶりのドームにトークが弾んだD-LITE
D-LITE©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
BIG BANG時代以来、10年ぶりに札幌ドームのステージに立った「D-LITE」。久しぶりとなった札幌のファンとの交流に、トークが弾んで「MCが長いですーって」と〝巻き指令〟が出たことを明かし、会場を沸かせた。「D-DAY」や「じょいふる」「ナルバスキン」など5曲を披露。D-LITEのキレのあるダンスと歌声に、観客は酔いしれた。
大トリの登場に大きな黄色い声援
そして大トリを務めたのは「Hey! Sa y! JUMP」。集まった多くのファンがこのときを待ち望んでいた。メンバーがステージに登場すると、この日一番の黄色い声援が飛んだ。「ウィークエンダー」「Come On A My House」では各メンバーがトロッコに乗って場内を移動しながら歌うパフォーマンスを披露。屋内フェスならではの演出に、ファンも興奮して近くに寄ってきたメンバーには手を振り続けた。
Hey! Say! JUMP©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
心臓がドキドキ 山田涼介も緊張
山田涼介が「札幌ドーム、最後まで声出せー!!」と煽ると、会場内のボルテージはさらに上昇。全員揃っての音楽フェス出演は初めてで、山田は「心臓がドキドキして痛い」と緊張を隠さなかったが、そんなメンバーに対してファンも全力のコール&レスポンスで応えた。「ウラオモテ」や「Ready to Jump」といったダンスナンバーも披露し、終盤に歌った「明日へのYELL」では再びトロッコに搭乗。14曲目のラストには「サンダーソニア」を選曲し、Hey! Sa y! JUMPとして約2年ぶりとなった札幌でのライブを締めくくった。
今後の可能性が注目される「新モード」を活用した春先の音楽フェスは、大盛況の中で幕を閉じた。
■出演アーティストのコメント
TRIPLANE
「これまで20年活動してきた中でも一番大きなステージだったので、勝負をかけて準備をしてきました。作戦を練って、やりたいことをやれたかなと思います。ステージからの景色は圧巻でした。これからも札幌を盛り上げたいですし、その一翼を担えるバンドになりたいと思いました。今回、初めて知っていただいて、少しでもいいなと思ってくださった皆様は、ぜひ全国ツアーにも遊びに来ていただけたらうれしいです」
TRIPLANEのボーカル&ギター・江畑兵衛©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
Chevon
「このライブイベントの開催決定のニュースをSNSで見て、すぐに『出たいです!』とDMをしたら、オープニングアクトで出られることになりました。3年目のバンドにも関わらず、札幌ドームのステージに立てたことはとてもいい経験になりましたし、自分たちだけで札幌ドームに立ちたい、またライブがやりたいという目標ができました。本当にありがとうございました!」
Chevon©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
Chevonボーカルの谷絹茉優©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
Tani Yuuki
「『北海道で音楽を楽しみにしてくれている人がいる』と、きょうをとても楽しみにしていました。札幌ドームでのライブステージは初めてでしたし、アリーナもスタンドも、お客様の近さや温度を感じられる距離でしたし、『イエーイ!』と声を返してくれてうれしかったです。海鮮丼やイカを食べたら『北海道に帰ってきたな』と思えるくらい、ホーム感がある札幌でまたライブができるのを楽しみにしています。6月からホールツアーもスタートしますので、ぜひ皆さん、遊びに来てください!」
Tani Yuuki©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
Tani Yuuki©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
Novelbright
「いろんなジャンルのアーティストさんが出られていて、それぞれのファンの方がいらっしゃる中、とても温かい空気の中でライブができました。本当に楽しかったです。札幌は、かつて自分たちで路上ライブをしてチケットを売りに行った思い出があり、そのおかげで今回のツアーでは札幌が一番に完売して、追加公演ができるまでになりました。〝札幌LOVE〟です! これからたくさん札幌に来たいと思いますので、今後ともごひいきによろしくお願いします!」
Novelbrightボーカルの竹中雄大©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
Novelbright©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
ゴールデンボンバー
「札幌ドームのライブに出られる、ということは音楽、エンタメをやっている者として本当にうれしくて、『札幌ドーム!』って叫んでいる自分にびっくりしました。ドームなんですが、お客さんたちが楽しんでいる姿が見えました。ただ、端から端まで駆け抜けてみると、めちゃくちゃ疲れましたね(笑)。こんな素敵で熱狂的なイベントに出演できたことが本当にありがたいです。また出たいので、このあと大人の皆様に謝りに行ってきます!」
ゴールデンボンバーのボーカル・鬼龍院翔©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
ゴールデンボンバーのドラム・樽美酒研二©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
ファンキー加藤
「自身にとっても初めての札幌ドームでのライブだったので、素晴らしい共演者の皆さんに負けないように、この大きい会場でもどんどん巻き込んでいこうと思っていました。端から端までお客さんが見えて、すごい光景でしたね。音楽イベントをやるのに良い会場の使い方だなと思いました。ペンライトがすごくきれいでしたね! 1回目にしてこの盛り上がり、というのは、本当に大きな1歩だなと思います。また開催するときにはお声がけいただけたら、また喜んで参ります!」
ファンキー加藤©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
D-LITE
「2014年にBIGBANGでのライブから約10年ぶりの札幌ドームで、とても楽しみにしてきました。ステージからの景色は、懐かしく、すごくうれしかったです。ほかのアーティストのステージもすごく盛り上がっていて、楽しい時間になりました。会場に到着するまでの間で、雪がまだ溶けていないところもあって『北海道に来た!』とうれしくなりました。スノーボードをしにニセコに行ったこともあり、ワイン、果物、チーズ、全部が美味しい北海道が大好きです! きょうはまた一つ、最高の思い出ができました!」
D-LITE©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会
Hey! Sa y! JUMP
「全員が揃ってフェスに出るのは初めてですし、初めての札幌ドームなので、とても楽しみにしていました。いろんなアーティストがいるなかで、どんな空気になるのかなと、ドキドキしていましたが、皆さんすごいライブステージで、僕たちもそこに飛び込むしかないな、という気持ちです。僕たちの曲を初めて聞く方にも、Hey! Sa y! JUMPがどんなグループなのか知っていただけるように、名刺代わりになるセットリストを用意してきました。僕たちのパワーでより元気になってもらえたらうれしいです! またいつか必ず札幌ドームでライブができるようにという目標を掲げてこれからも頑張ります!」
Hey! Say! JUMP©SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024 実行委員会