札幌MF長谷川竜也が名古屋戦へ強い決意「どれだけ戦う姿勢を見せられるかが試される」
■4月1日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前節はオウンゴール誘発させて唯一の得点に
3日にホーム名古屋戦(札幌ドーム)を戦う北海道コンサドーレ札幌は、過密日程を考慮してボール回しなど軽めのメニューで調整した。途中出場した前節アウェー神戸戦(●1-6)で、チーム唯一の得点となったオウンゴールを誘発するクロスを上げたのがMF長谷川竜也(30)だ。攻撃の切り札として一戦ごとに存在感を増しているアタッカーが名古屋撃破に貢献し、今度こそ今季初勝利を掴む。
4点ビハインドから途中出場
先月30日に行われた神戸戦の後半25分、0-4と大量リードを許した状況でMF青木亮太(28)、FW大森真吾(23)と共に途中投入された長谷川は、「入ったときにはなかなか厳しい点差だったんですけど、(大森)真吾も一緒に入ったので、真吾を見ながらプレーしようかな」とイメージを頭の中に描いてピッチへに入った。
唯一札幌サポーターが沸いた瞬間
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直後の同27分にチームは5失点目を喫するが、その1分後に右サイドでMFスパチョーク(25)からのパスを受けるとドリブルで前進。アーリークロスを入れると、神戸MF井手口陽介(27)のヘディングでクリアしたボールが相手ゴールへと吸い込まれた。苦しい戦いを強いられた90分の中で、唯一札幌サポーターが沸いた瞬間だった。
中の動き出しが始まっていた
長谷川は「クロスを上げるときに大事にしているのが中の動き出し。あのときはチェック(スパチョーク)がサイドに展開してくれて、そのまま(中に)入ってくれたので。最初はドリブルで仕掛けようかなって思ったけど、トラップしたときには中の動き出しがもう始まっていたので、先にクロスを上げた方がいいなと判断して。チェックか、その後ろにいる真吾に通ればなと思って、低めの速いボールを意識して蹴りました」と解説した。
攻撃のギアを入れる役割
直近の3試合ではいずれも後半途中から投入され、攻撃のギアを入れる役割を担っている。「もちろんスタメンで出られることが僕にとっては一番うれしいですけど」と自身の思いを口にしつつも、「そこは僕が決めることではなくて監督が決めたり、チームの状況によって変わるものだと思うので、僕は常にいい準備をしてやらないといけない。その都度、与えられる役割を理解してピッチに立っているつもりなので、今のところはそういったものが出せているのかな」と、何よりもチームの勝利を最優先にする気持ちを持って日々のトレーニングや試合に臨んでいる。
積極的な姿勢で悪い流れに歯止めを
前節から中3日という短いスパンで臨む名古屋戦には、チームの悪い流れに歯止めをかける勝利が何よりも求められる。「戦術よりも戦うというベースの部分。どうやって戦うという姿勢を見せるのかというところでは、前線の選手がどれだけ(プレスの)スイッチを入れて、どれだけ本気で泥くさく相手のCBからボールを奪おうとするのか。次の名古屋戦も相手は特に重要ではなくて、自分たちがどれだけそういった戦う姿勢を見せられるかが試されるゲーム」と強い意気込みを見せる。
「今まで通りの気持ちで戦っていたら何も得られないと思うので、攻撃では積極的に仕掛けて、積極的にチームが狙っているような攻撃を出していく。そういった姿勢が全て戦う姿勢につながってくると思います」
大敗を糧にする事が重要
屈辱的な大敗を喫した事実はもう取り返せない。この大敗を今後の糧とすることが重要だ。熱いハートを胸に秘める背番号16が札幌ドームのピッチで大暴れし、チームのリバウンドメンタリティーを覚醒させてみせる。