札幌MF宮澤裕樹が開幕戦以来のスタメンへ サポーターと共に今季初勝利つかむ(予想スタメン付き)
■4月2日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
試合前日は11対11の主力組に
北海道コンサドーレ札幌は3日のホーム名古屋戦(札幌ドーム、午後7時30分キックオフ)に向けて、11対11やセットプレー練習などで最終調整を行った。11対11では、右太もも裏の肉離れのため戦列を離れていたMF宮澤裕樹(34)が主力組でプレー。開幕戦以来となるスタメン復帰が有力となった。
31日の練習試合で実戦復帰
札幌ひと筋17年目のバンディエラが帰って来た。2月24日に行われたアウェー福岡戦で、宮澤は9年連続となる開幕スタメンに名を連ねたものの、試合中に負傷して後半5分での交代。別メニュー調整を経て3月26日に全体練習へ完全合流し、同31日に行われた札幌U-18との練習試合(20分×2本)ではフル出場を果たした。この日の練習を終えた後も「足自体は問題ない」とコメントするなど、きっちりと臨戦態勢を整えてきた。
戦線離脱中にチームが4連敗
途中まで出場した福岡戦こそ引き分けたものの、宮澤が欠場した試合で札幌は4連敗を喫した。現在最下位と低迷するチームについて「(原因は)一つじゃないと思います。ビルドアップの部分もそうですし、守備の局面もそう。うまくいっていないことがたくさんある中で、なかなかチームとしてやりたいサッカーができていないイメージ」と、ここまでの戦いぶりを分析する。
やることが特別変わることはない
そんなチームに対し、宮澤はどのようなアプローチをしていくのか―。「自分ができることは、今までやってきたことから特別変わることはないです。自分のプレーだったり、ビルドアップの部分もそうですけど、うまく周りとコミュニケーションを取りながらチームを動かしていくこともそう。戦う姿勢もそうですし、特別に今までやってきたことから変わりはないです」。リーグ戦通算480試合を戦い抜いてきた背番号10は、これまで培ってきた経験を武器にこの難局を乗り越えようとしている。
応援してくれてる人の力も
名古屋戦が今季のホーム3試合目。札幌ドームに詰めかけるファンやサポーターが望んでいることは、ただ一つ、今季初勝利だ。「こういう試合が続いて、(サポーターも)フラストレーションがたまっていると思います。この現状を変えるためには、応援に来てくれる方々の力も借りないといけないですし、僕たちはその力を借りながら、ピッチで100%チームのために出し切ること、勝つためにベストを尽くすということをやりたい」。
現在のチーム、そして札幌のクラブ史上で最もサポーターと一緒に戦ってきた経験を持つ宮澤が、481試合目の舞台でも心を一つにして戦い、今度こそ勝利の歓喜を届けてみせる。