札幌の高卒ルーキーMF原康介 出身地の地元クラブ・名古屋を撃破して故郷に勇姿届ける
■4月2日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前節は左WBで途中出場
高卒ルーキーMF原康介(18)が自身の地元のチームである名古屋を撃破して、北海道コンサドーレ札幌を今季初勝利へと導く。
原は前節のアウェー神戸戦(1●6)で、0-4という苦しい状況の中、後半19分から途中出場して左ウイングバックの位置に入った。「もうやるしかなかったので」との言葉通り、ボールを持つと積極的に仕掛ける姿勢を見せ続けた。
挑戦する姿勢を見せないと
「うまくいっていない中で、後から出た人が挑戦する姿勢というのを見せないといけないなと思っているので、そこは意識しました」。ゴールという結果にこそつながらなかったものの、最後までファイティングポーズをとり続けた原の姿に心を打たれたファンやサポーターは少なくないはずだ。
走ることや対人プレーを磨きたい
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
昨年のJ1を制したチャンピオンチームとの対戦を経験し、「前線の選手が本当に守備を頑張っていた」と、優勝の原動力となったハードワークを肌で感じた。「もっともっと走る、戦うというところを全部上げていきたい」。ただ悔しかったというだけで終わらせることなく、今回の経験を今後の戦いの糧として、さらなる成長を追い求めていく。
セレクションも受けた地元クラブ
神戸戦から中3日で札幌ドームに迎える対戦相手は、原の故郷・愛知県をホームタウンとする名古屋だ。かつてはジュニアユースのセレクションを受験し、昨年のホーム開幕戦はスタジアムで観戦するなど、原にとって「他のチームよりは意識します」という身近な存在のクラブではあるが、感傷に浸る気などはさらさらない。「まずは勝ちたいなという気持ちがでかい」と、プロとして貪欲に自チームの勝利を追い求めていく
地元のメディアも多く訪れるはず
愛知県からも地元の報道陣が詰めかけるであろう一戦で活躍することができれば、名古屋の敗北と共に、原の勇姿が地元メディアでも報じられるはずだ。「名古屋の試合なので見る友達も多いと思うので、活躍する姿を見せたいですね」。プロサッカー選手の道を歩むために欠席した名古屋高の卒業式から1カ月。共に戦った仲間たちや故郷の人々に成長を見せるためにも、背番号35が輝きを放つ。