ファイターズ
2024/04/03 00:30

《岩本勉のガン流F論》今年も戦える そう思わせた山崎のピッチング

■パ・リーグ1回戦 楽天4ー2日本ハム(4月2日、エスコンフィールド北海道)

〝さちとら〟が見せた「あうんの呼吸」

 これこそが、あうんの呼吸だろう。山崎福也と伏見寅威のバッテリーだ。オリックス時代からコンビを組む2人。新庄監督は早々とホーム開幕戦を託すことを公言した。うなずける。勝てはしなかったが、十分なパフォーマンスを披露してくれた。

女房役へ全幅の信頼 リズム良く腕を振るう

 大前提として、山崎が伏見に全幅の信頼を寄せている。その上で、首を振ることなく、リズム良く、どんどん腕を振った。テンポアップを促す場面で伏見は、山崎の一挙手一投足を目で追いかけ、サインを出す自身に意識を向けさせた。

伏見が見せた! ルーティンを遮る臨機応変さ

 一方で、落ち着きが求められるシーンでは、マウンド上の相棒が投球ルーティンに入ることを遮った。打者の足元に目を向け、サイン交換する前に「間」をつくった。もしかしたら、無意識のうちの、あうんの呼吸だったのかもしれない。私も、山下和彦さんに導かれてプロ初勝利を挙げた時のこと(1995年7月14日の西武戦、9回1失点完投)を思い出した。

山崎は下を向く必要などない 十分な内容

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい