ファイターズ
《ハム番24時》4月3日
若き主軸の奮起を誰もが願っている。3日の楽天戦前に、野村が報道陣の取材に応じてくれた。開幕から4試合を終えた時点で11打席ノーヒット。快音から見放されている状況に、自責の念を抱いていることが、言葉の端々から伝わってきた。
「めちゃくちゃ(状態が)悪いわけではないけど、どこかで焦っている部分がある。昨日も1本出ていればっていうのもありましたし…」
懸命な努力が実を結ぶとは限らないのが、この世界の残酷なところだ。寄せられる多大な期待は、時としてプレッシャーにも変わりうる。そんな状況に身を置いたときの心境は、常人には計り知れない。
それでも野村は毅然と前を向き、言葉を紡ぐ。「どんな形でも1本出れば、良い方に向くと思う。自分から崩れてしまわないように、まずは1本。いろいろな期待にしっかり応えられるように頑張りたい」。もがく23歳の復調を、願ってやまない。