松本剛が今季初の3安打&初盗塁 〝岸キラー〟が価値ある22球で泥臭く攻略
■パ・リーグ2回戦 楽天2-4日本ハム(4月3日、エスコンフィールド北海道)
球数を稼ぎながら3安打猛打賞
日本ハムの松本剛外野手(30)が3日、エスコンフィールド北海道で行われた楽天戦に「2番・中堅」でスタメン出場し、根比べを制して本拠地初勝利を演出した。相手先発の岸孝之投手(39)に対し、多くの球数を投げさせた上で3安打固め打ち。粘って攻略の糸口をつかみ、先行逃げ切りの流れを引き寄せた。
追い込まれてもいいアプローチ
緩急を操る岸に、ボディーブローのようにダメージを与え、3打席続けて追い込まれてから安打で出塁した。嫌らしく、くせ者ぶりを発揮。3番の万波ら後続の打者をアシストし「良かったですね。らしいヒットも出たので。追い込まれるのもそんなに嫌がってはいなかったので。追い込まれてもいいアプローチができたのかなと思います」と表情を緩めた。
泥臭いヒット出たらとイメージ
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一回は6球目のカーブを右前に運び、三回は8球目のチェンジアップを右中間へ二塁打。五回2死一塁では、同じく8球目のカーブに食らいつき、ランエンドヒットで空いた三遊間を破ってチャンスメークした。「泥臭いヒット出たら」とイメージして打席に入り、1人で22球を投げさせたことに、大きな価値があった。
通算成績は打率.394と好相性
データ的にも岸とは好相性だった。昨年4月23日には、第1号の先頭打者弾を放っていた。通算対戦成績は、33打数13安打の打率.394。得意としている事実がプラスに働いていて「少なからず相性はあると思いますし、きょうも打てて良かった」と実感を込めた。
「おまけの1本あるかな」
猛打賞は今季初だ。「きょうはマルチを打てたらという思いで試合に臨んでいました。ポンポンと出たので、おまけの1本あるかなと言いながら、1本、ラッキーヒットが出た」と笑い、本拠地初勝利と合わせてダブルの喜びをかみしめた。2022年の首位打者はダテじゃない。長い下積みを経て培った技術、読みがある。就任3年目の新庄監督が集大成と位置づけるシーズン。30歳の選手会長は、背中でチームを引っ張っていく。