札幌の高卒ルーキーFW出間思努 次節G大阪戦はリーグ戦初出場のチャンスだ
■4月4日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
期限付き移籍の武蔵は出場できず
北海道コンサドーレ札幌は3日のホーム名古屋戦に出場した主力はリカバリー、他のメンバーは中2日で迎える次節ホームG大阪戦(札幌ドーム、午後2時キックオフ)へ向けて、パス練習などで調整した。次節はG大阪から期限付き移籍中のFW鈴木武蔵(30)が契約の関係で出場することができず、道産子ルーキーFW出間思努(18)にリーグ戦メンバー入りの可能性が広がった。
1月に右太もも裏肉離れで出遅れ
準備は万全だ。練習後、ボールの片付けなど〝若手の義務〟を済ませると、笑顔でピッチから引き揚げてきた。1月の沖縄キャンプ中に右ハムストリング肉離れで出遅れていたが、3月28日には実戦復帰し、その後も順調に状態を上げてきた。「体のコンディションも徐々に良くなってきている。もう試合には入っていける。メンバーに入ってチャンスを掴めたら」と、リーグ戦デビューの舞台を待ち望む。
しまふく寮で新生活を満喫
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札幌市内の高校を3月に卒業。しまふく寮へ入寮した。「全然、楽に暮らしてます」とサッカー漬けの新生活を満喫。お気に入りのメニューは「ハンバーグ」。練習場への往復は「先輩の車に乗っけてもらってます。(西野)奨太だったり(田中)克くんだったり、(田中)宏武くんだったりバラバラ。今日は克くん」と、先輩の好意に甘えさせてもらっている。
先を越された同期に悔しさも
同期のFW原康介(18)にリーグ戦初ゴールは先を越されたが「同い年っていうのもありますし、彼は試合に出ているので、すごい悔しい部分もありますけど、全然、あーーっとはならないです」。胸の内に、『今に見ていろ』という闘志を秘めている。
昨季ルヴァン杯でゴールが訂正
再び札幌サポーターに衝撃を与える。U-18だった昨季は3月に2種登録。J公式戦初出場となった同25日のルヴァン杯アウェー磐田戦(3〇2)では2-2のアディショナルタイムに決勝ゴールをマークしたが、2日後に公式記録の訂正が入った。
リーグ戦で自分の強み生かせたら
7月の天皇杯3回戦V大分戦(5〇2)では2得点し、直後のリーグ戦に一度はベンチ入りしたものの結局、ピッチに立つことはできなかった。「早くデビューしたい。今、コンサは点を取れてないので、自分の強みの(ゴールへの)嗅覚だったり、それを生かして得点につながるプレーができたら。裏への抜け出しだったり、クロスで自分がゴール前に入っていく姿勢だったり、それで決めたら最高ですね。こぼれ球っていうよりは、自分が走って行って決めたい」。開幕から6戦未勝利とチームに漂う閉塞感をフレッシュな18歳が吹き飛ばす。